監視カメラ映像ダダ漏れ問題とSF映画イーグルアイ

最近、監視カメラの映像がインターネットで自由に閲覧できると、マスコミなどで話題になっている。その数は全世界で約2万8000カ所、日本国内でも5000カ所余りで、広島県内でも10カ所以上の場所で、閲覧できる状態となっている。このサイトは海外のサイトであるが、日本ではなぜかパナソニック(Panasonic)社製の監視カメラが対象となっている。



監視カメラ



日本国内で閲覧できるものとしては、コインパーキング、工場内、事務所内、店舗内、介護施設内などであるが、それらは恐らく所有者が機械警備のためのものだったり、単に別の場所で監視するためにインターネットにつないで遠隔監視しているものだろう。

これらの映像がインターネットで閲覧できる理由については、ネットに接続する場合はパスワードを設定する必要があるが、パスワードが設定されていなかったり初期設定のままになっていると思われる。

監視カメラや防犯カメラを設置した際には、カメラを取りつけた業者などが設定する場合が多いが、その作業を行わずにそのままになっている可能性がある。また、業者の知識不足が原因であることも否めないが、所有者側がパスワードの設定を煩雑で面倒だと思っていることもある。

そして最も問題なのが、なぜ海外のサイトにパナソニック(Panasonic)社製の遠隔監視カメラだけが公開されたのだろうか。


SF映画イーグルアイ

今回の監視カメラ映像ダダ漏れ問題で思い出したのが、SF映画のイーグルアイ(EAGLE EYE)だ。

この映画は2008年にスティーヴン・スピルバーグによって製作されたSFサスペンス映画だ。あらすじは、米国防総省はアメリカ中の通信、監視カメラを傍受して、24時間365日体制でテロ活動を監視する超高性能コンピュータシステム「イーグル・アイ」を作動させていた。さらに、あらゆるネットワークに通じたハイパー・コンピューター「アリア」があった。



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「イーグルアイ」の心臓部「アリア」



米国統合参謀本部は、テロ組織の討伐作戦を展開していた。そして組織のリーダーらしき人物を発見した本部は、携帯の声紋や顔の認証チェックを行った。その結果、一致率は51%だった。コンピュータは中止勧告を表示していたが、大統領が攻撃を命じたため、戦闘機から爆弾が投下された。「アリア」は自分の中止勧告が無視されたことから、国家の安全を守るために米国の首脳を抹殺し、大統領の首をすげ替える必要があると判断。「アリア」は自ら意思を持ち、実行するために作戦を企てることになった。


映画の中で「アリア」の行動が興味深かった。「アリア」は敵対する人間の企みを知ろうとするために、インターネットを通じて屋外や室内に設置された監視カメラから、人間の行動を察知し、監視する。室内で人間同士が小声で交わす内容を理解するために、室内にあった監視カメラにアクセスし、口の動きから内容を読み取ろうとする。さらにそれすらも不可能な場合には、音声に反応してマグカップの表面に生じた波紋から音声を判読するという超高度な技術で人間の企みを知ろうとした。


この映画では、ハイテク機器に囲まれて生活している現代社会では、テクノロジーの利便性を享受しているように見えるが、最先端テクノロジーが人間の驚異になるという側面があると警鐘を鳴らしたように思う。さすがに人工知能をもった「アリア」の出現というのはSFの世界であるが、もし「アリア」が人間だったらどうなるのか、政府機関だったらどうなるのか。


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