会社の上司から客の前で土下座を強要され、足を蹴飛ばされる

会社の上司から客の前で土下座させられたとしたら、今の時代はどうなるのだろう。ずいぶん前の話で、まだ社会人になりたての頃だ。ある会社に勤めていたとき、ちょっとうるさい客の対応をさせられたことがある。これが後にトラブルとなったが、会社の対応もいい加減で困っていたのだ。

会社はいわゆるブラック企業のはしくれで、とにかく仕事を始める前に、毎朝、部長の説教を30分聞かされるのだ。

就労時間は朝9時から夕方6時までと聞いていたが、入社すると朝8時30分には出社しろ、と言われ、夜は9時過ぎまで会社に居ないといけなかった。つまり、会社ぐるみで、「仕事とはそんなものだ」と言われる。

上司は吉岡慎二と言い、「中区の出身や」とうれしそうに言っていた。卵型の顔立ちをしていて丸メガネを掛けていた。とにかく性格が悪く、あまのじゃくで根暗だ。部下に配属された社員はよく辞めていった。とにかく定休日があるのに休むと嫌な顔をするとんでもない男だった。

ある日の事、ちょっと冗談で言った事を、吉岡は「おい!みんな!聞いてくれ!○○だとよ!」とふざけて調子に乗って騒ぎ立てるのだ。それを見た支店長が「よしおかー、やめろよ」と言って困っていた。

ある日の事、何か些細なことで吉岡が怒り、「お前、頭かち割わっちゃろうか?」と言った。さらに客と電話をしていたら、吉岡から足を蹴飛ばされた。これは明らかにパワハラであり暴力行為だと思った。

ある日の事、問題の客がうるさいので、こっちも少し強く言い返したら、その客が「ちょっと自宅近くまで来い」となり、上司と駅前広場へ向かった。この時の上司は小原という男だった。

説明に向かったが客は納得しなかった。そしてついに「土下座しろ!」と言った。こっちは客の顔を見て、さらに小原の顔を見た。そんなこと言われて会社として上司の小原が何とかしてくれるだろうと思ったが、これが全くダメな上司で、「お前、(土下座)しろ」という含みで言った。

え?土下座しないといけないのか?と上司を疑った。

この場所は駅前広場で通行人もチラホラ。駅の近くに交番もある。これは交番に助けを求めようか、と悩んだが、会社の事もあるし我慢をした。

結局、その場で土下座を強要され、10秒近くやった後、客は帰って行った。

とにかく無性に腹が立った。

帰りのとき、小原は「会社には絶対に言うなよ」と釘を刺してきたが、そんなものどうでもいい。会社に戻ったら全部、ぶちまけてやろうと思い、実行した。

そして、この事は会社全体に広まった。

結局、警察には言わずに、後にこのブラック会社を退職した。

まだ社会人になった頃だから、法的な手段を使うまでには至らなかったが、今思うとやっぱりあの時、警察に行ってブラック会社と戦うべきだったのだ。

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