菅直人議員の「ヒトラー」発言はヘイトか?プーチンもゼレンスキーになぞらえていた

立憲民主党の菅直人衆院議員による「ヒトラー発言」はヘイトスピーチなのか。ヒトラーと言えば大量虐殺をすぐに連想するが、その投稿は2022年1月21日、以下のように自身のツイッターに投稿した。

「橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし『維新』という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす。」

菅直人議員の投稿をよく見ると、「大虐殺を行ったヒトラー」としていないところで、「弁舌の巧みな」としている点だ。

このことから、菅直人議員の「ヒトラー発言」は、維新という政党が残虐だとは言っていない。

ところが、現在、ウクライナに軍事侵攻しているプーチン大統領は、親ロシア派の住民を虐殺しているとして、ウクライナのゼレンスキー大統領のことをナチスドイツのヒトラーになぞらえている。

つまり、ヒトラーという固有名詞を出すことは、虐殺者を連想させることになる。


大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例

ここで、大阪市のホームページにも掲載されている「大阪市ヘイトスピーチへの対処に関する条例」を確認してみたい。ここでは、ヘイトスピーチが個人の尊厳を害し差別の意識を生じさせる恐れがあることから条例を制定したとされている。さらに市民等の人権を擁護するとともにヘイトスピーチの抑止を図ることを目的とする、となっている。

要約すると、

「特定人等を社会から排除したり権利又は自由を制限したり、憎悪若しくは差別の意識又は暴力をあおること」

「表現の内容又は表現活動については、特定人等を相当程度侮蔑し又は誹謗中傷したり、脅威を感じさせるものであること」

この条文から注目すべきところは、表現活動のところで、「特定人等を侮蔑したり誹謗中傷したり」と明記されている点だ。

つまり、維新の会側は、菅直人議員のヒトラー発言は、橋下徹氏が率いていた維新という政党を侮辱し、誹謗中傷したことになる、と主張した。

一般社会ではヒトラーは大量虐殺者

一般社会で「ヒトラー」と言えば“ユダヤ人を大量虐殺した人”で認知されている。会社の人や通行人に聞いてみよう。「ヒトラーってどういう人?」と。

菅直人議員のヒトラー発言によって、ナチスドイツのヒトラーの意味を、懸命に解説して擁護している人が多いが、そんな解説は一部の人の耳にしか届かない。なぜなら、「ヒトラーと言えば大量虐殺者」という強烈な人物像が最初に頭に浮かぶからだ。

有名人・著名人のツイッターでの投稿

加藤綾子アナが、1月24日放送の『Live News イット!』(フジテレビ系)で、菅直人元総理のツイートを批判した。加藤アナは、「ヒットラーやナチスになぞらえるというのは、どんな例えであっても、使ってはいけないものだと思います」と発言した。

これを受けて町山智浩という在日北朝鮮系のよく分からない評論家が1月27日、ツイッターで反論した。

「国際的に『ご法度』なのは、ヒトラーやナチスを賛美することで、何かを批判する際にヒトラーやナチと比較することじゃないですよ。」

と持論を展開した。


町山智治 加藤綾子 ヒトラー発言批判


ところが、町山評論家は、2月2日以前の投稿を全て削除していた。自分の投稿してきた内容が、どうしようもない下らないと思ったのだろうか。

さらに、広島県福山市が生んだ女性国会議員で立憲民主党の塩村あやか氏が、1月27日、町山評論家の投稿をリツイートした。

「これは本当にその通り。表現の自由の意味を理解しているかも含め、その人の見識が露呈する。」


塩村あやか ヒトラー 発言

あやか氏は、ヒトラー発言を表現の自由だと位置づけている。

町山評論家が主張するヘイト

「ヘイトスピーチにおけるヘイトとはその人の属性(民族・人種・性別)などにおいて人を侮蔑したり差別することです。言論人であり政治家である石原慎太郎の言動において彼を批評することはヘイトスピーチではありません。ただの『批評』です。」

としているが、大阪市の条例では、ヘイトスピーチが、個人の尊厳を害し差別の意識を生じさせる恐れがあるから市民等の人権を擁護するとともにヘイトスピーチの抑止を図ることを目的とし、「特定人等を相当程度侮蔑し又は誹謗中傷する」といった細かいことも含んでいることから、ヘイト発言に関して双方で食い違いが出てきているようだ。

結局、この発言の裏には、政治家同士の舌戦の一部として終結してしまうと思うが、問題は日本国内で軽々しく”ヒトラー”を持ち出してしまうことだ。相手を批判・批評するために、いちいちヒトラーを持ち出すという民族性だ。

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