21年衆院選広島3区、野党第一党が17年よりも得票数を減らす

19年の参院選広島選挙区をめぐる大規模買収事件で実刑判決が確定した元法相、河井克行氏の地盤だった広島3区では、当初、与党は「政治とカネ」で逆境に立っていたが、岸田文雄首相誕生で“異変”が起きていたらしい。

岸田氏は公示翌日の20日に早々と斉藤氏の応援に入り、事件に触れて謝罪した。28日には、広島市安佐南区にあるJR緑井駅前での斉藤氏の街頭演説に小泉進次郎前環境相が登場するなど、公明党のベテランに自民党の有力者が次々とてこ入れに入っていたという。(日刊スポーツ)

政治とカネ問題を吹き飛ばした自民党

広島3区の選挙情勢は、中盤までは斉藤鉄夫氏とライアン真由美氏が互角との報道も出ていたが、斉藤氏が良いというよりも、ライアン氏に政治家としての力量が感じられずに失速していったようにも見えた。広島3区では、買収事件であれだけ自民党が非難されても、結局その問題を払拭してはねのけた格好になった。

そして、その結果は数字にも表れた。

その結果は意外なものになったのだ。


衆院選広島3区 2017年と2021年の比較

2021年の広島3区の有権者数は360,198人 投票率は51.07%

得票数では、斉藤鉄夫氏(69)が97,844票(55.07%)、ライアン真由美氏(58)が53,143票(29.91%)

2017年の広島3区の有権者数は362,243人 投票率は49.93%

得票数では、河井克行氏(54)が82,998票(47.4%)、塩村文夏氏(39)が61,976票(35.4%)


2021年の広島3区の有権者数は、2017年に比べて2000人ほど減ったが、投票率が若干上がった。問題は野党第一党の得票数だが、2017年では塩村氏の61,976票に対して、2021年ではライアン真由美氏が53,143票だ。8,833票も減らしている。

これは、有権者が野党第一党候補者に「投票しよう」という気が起きなかったことを意味する。

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