福山市の市立中学校いじめ訴訟は市に17万円の賠償

平成25年、福山市の中学校に通っていた男性が同級生から繰り返しいじめを受けたにも関わらず、学校が適切な対応をしなかったと訴えた裁判で、広島地方裁判所福山支部は5月19日、男性の訴えを一部認め、学校を管理する福山市に対し、17万円の賠償を命じた。

平成25年、福山市の市立中学校に通っていた男性は、同級生から暴行や暴言などを繰り返し受けていたにも関わらず、学校が適切な対応をとらずにいじめが続き、市外への転居を余儀なくされたなどとして、学校を管理する福山市に対し、1100万円余りの賠償を求めていた。

19日の判決で、広島地方裁判所福山支部の曳野久男裁判長は、中学3年生の当時、体育の授業中に同級生4人から受けたいじめについて、「男性と同級生との距離を極力離すなどの対応をとれば暴行を防ぐことは可能だった」として、訴えの一部を認め、市に対しておよそ17万円の賠償を命じた。

一方で、男性が主張した8つのいじめの行為のうち、裁判所が賠償を認定した行為は体育の授業中のいじめだけだった。

判決について男性の弁護士は、「一切コメントできない」としている。

一方、福山市は、「主張がおおむね認められたと受け止めている。一部認められなかった部分があるため、対応を検討したい」とコメントしている。(NHK広島)

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