世羅町の強盗致傷の男に被害者が温情希望で執行猶予判決

19年、世羅町の食品雑貨店に侵入し、居合わせた男性店員からバッグを奪ってケガをさせたとして、強盗致傷などの罪に問われた男の裁判員裁判で、3月10日、広島地裁は男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。判決を受けたのは、世羅町の無職・山田進也被告(31)。

起訴状などによると、山田被告は19年6月午後8時頃、世羅町本郷にある食品雑貨店に勝手口から侵入し、居合わせた男性店員(当時46)に凶器を持っているように見せかけ「金を出せ」と脅迫。さらに男性店員が肩にかけていたショルダーバッグを無理やり奪ってケガをさせた罪などに問われている。

10日の判決公判で広島地裁の杉本正則裁判長は、「犯行は計画的で悪質」、「不合理な弁解に終始しており、反省の態度もみられない」と厳しく指摘した。

一方で「被害者が処罰ではなく、更生を望んでいる事情も考慮し、今回に限っては社会内で更生の機会を与えるのが相当」として、求刑懲役6年に対し懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。(TSS)

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