平和記念公園の側溝のふたに自転車の前輪がハマって転倒した男性が提訴

道路の側溝の「ふた」の溝に自転車の前輪が引っかかってはまり、転倒して大けがをしたという。そんなジャストフィットな事故は珍しいが、一般的には前輪を溝に対してなるべく垂直にして乗り上げで渡ることが肝要。斜めに入ると滑って転倒してズッコケてしまうからだ。とにかく、よく前を見ないといけない。

似たような事故では、平成24年に福山市の当時76歳の女性がJR福山駅南口の広場を自転車で走行中、高さ2センチ余りの段差に引っかかって転倒し、右足を骨折するなどのけがをしたことがある。


広島市の平和記念公園内の市道を自転車で走行中、裏返しになっていた側溝の金属製の「ふた」に前輪が引っかかって転倒し、けがをしたとして、広島市内の自営業男性(73)が市道を管理する市に約320万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。

ふたの裏面は溝状で、車輪がはまる恐れがある形状。市内各地で同様のふたが使われているという。

訴状などによると、男性は2019年1月10日午前10時ごろ、公園内の市道の車道の左端を自転車で走っていた際、側溝のふた(縦80センチ、横27センチ、厚さ7・5センチ)の溝に前輪が引っかかって転倒。前に投げ出され、頭などを打った。両側外傷性慢性硬膜下血腫と診断されて手術を受け、10日間入院した。

事故の約1カ月後、道路を管理する中区維持管理課に状況を説明。同課の職員が現場を確認すると、縦4センチ、横2.8センチの格子状になっている表面ではなく、幅2.8センチの溝状になった裏面が路面上にある状態だった。

男性は20年1月、市に賠償を求め、原因究明と再発防止を要請した。市は同8月、事故の原因は不明で道路パトロールで定期的に確認している、などと回答。同11月には過失割合は市が9割、男性が1割で賠償額は約42万円と算定したと答えた。男性には算定の根拠が判然としないため、同12月に提訴した。

同課は側溝内にたまったごみの清掃を業者に委託しており、ふたが裏返しだった理由について、業者が清掃後に誤って裏返しにしたか、誰かがいたずらした可能性が考えられると説明。事故現場と同じ側溝のふたは市内各地に設置されているが、同様の事故の発生例は把握していないという。

男性は「道路の管理に瑕疵があるのは明らか。観光客を含め、多くの市民が側溝のふたの上を自転車で走行しており、市は原因を究明し、再発防止策を取るべきだ」と訴えている。同課は訴訟について「訴訟の内容を確認し適切に対処する」としている。(中国)

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