新型コロナ感染で自宅待機中に死亡した問題で遺族が県病院の対応を批判

新型コロナウイルスに感染した60代の男性が、自宅待機中に亡くなった問題で、親族が「持病があってハイリスクなのに、どうして画像診断をせずに帰したのか知りたい」と声を震わせたという。

この親族によると、12月14日に県立広島病院を受診した時、男性は入院を希望し、荷物を持参していたという。だが約2時間後に帰宅。14日の午後9時ごろに電話すると、男性は「動かなければ大丈夫」と話していたが「ハーハー」と荒い呼吸をしていたという。

15日朝、亡くなっているのを見つけた同居の家族は救急車を呼んだが、病院には搬送されなかったという。

広島県健康福祉局の木下栄作局長は記者会見で、感染者の診察時の画像診断について「できるだけやっていただくお願いをしている」と説明したが、14日の診察ではしていなかった。親族は「せめて持病のある人を帰宅させる場合は、画像診断くらいはしてほしい。このまま改善策がなく、他の人が同じように亡くなるなら許せない」と、診察の在り方を検証するよう訴えた。

新型コロナを診察している別の病院の医師は「基礎疾患のある人は特に急変の恐れがある。画像診断がすべてではないが、何らかの情報を得られたかもしれない」と指摘する。「病床に余裕があってすぐに入院できる状況ならば、こんな悲劇は起きなかったのではないか」と残念がる。

12月19日時点の感染者数は1034人。陽性と分かった後に、入院や宿泊施設での療養を待って自宅などで過ごしている人は707人で全体の7割弱に上り、大半は広島市の感染者という。12月からの感染者の急増で、無症状や軽症の人が入院するか宿泊施設に入るかを決める「トリアージ」のための診察も滞っている。

安佐南区の会社員女性(57)は、陽性と分かった30代の知人男性に診察の順番が回ってこず、保健所から指示がないことを憤る。「熱や筋肉痛で苦しみ、気管支炎の持病があるのにずっと放置されている。せめて安否くらいは確認してほしい」。(中国)

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