世羅町議が「まずい」と言った世羅ワインと三次ワインを比較した結果

世羅町議の1人が9月9日の本会議で、ワイナリーを運営する「セラアグリパーク」の決算報告の質疑の場で、世羅のワインの売り上げが伸び悩んでいる理由について、「ワインがまずいから」と言ったという。

“まずいワイン”とはどんなワインなんだろうか。やたら苦いのか、単に酸っぱいのか、それとも薄くて味がしないのか。もしかしたら“ぶどう酒”みたいなワインなのか。

この発言をした町議は、2016年10月から別の町議の会員制交流サイト(SNS)の投稿などを巡り、既に3回も辞職勧告が出ているという。世羅町のホームページ(HP)を見ると、福田義人議員となっているが、福田町議がSNSでどのような書き込みをしたのかは不明となっている。

世羅町という地域で、何かありそうな雰囲気だ。


世羅ワインと三次ワインの比較
世羅ワインが本当に“まずい”のか、それを検証するには三次ワインの同品種のワインと飲み比べてみることが分かりやすいかもしれない。酒はビールと焼酎派だからワインは年に1~2本くらいしか飲まない。ワインのことが詳しい訳でもないが、福田町議に騙されたと思って懸案の“世羅ワイン”を初めて飲むことにした。

ワインの飲み比べをする前に、まず世羅と三次、それぞれのワイナリーの立地や企業の売り上げなどから比較してみたい。


企業の比較
【世羅ワイナリー】
株式会社セラアグリパーク
広島県世羅郡世羅町
2002年11月1日 会社設立
資 本 金 1,500万円
従業員数 15人
売上高 1億8200万円(19年)

【三次ワイナリー】
株式会社広島三次ワイナリー
広島県三次市東酒屋町
1991年3月15日設立
従業員数 87名(令和元年12月末現在)
資本金 2億5,400万円
売上高 9億913万3千円 (20年3月)

企業の歴史では10年の差があり、売上げで5倍の差があることが分かる。さらに世羅ワイナリーの売上げは近年、減少が目立ち、18年7月~19年6月期の売上高は1億8200万円で、15~16年同期比で約2割減。15~16年同期比で約2割減。来園者も約25%減ったという。直近の第16期~第18期の決算では3期連続の赤字となっている。

対する三次ワイナリーの売上げは、2016年で8億8,000万円、2020年で9億円を超えているので、大きな落ち込みはない。


立地
【世羅ワイナリー】
世羅ICから車で約20分

【三次ワイナリー】
三次ICから車で約3分

立地や交通アクセスからみれば、三次ワイナリーの方がやや行きやすい。


世羅ワイナリー   VS三次ワイナリー


施設
【世羅ワイナリー】
レストランやお土産店(ワイナリーショップ)、出店がある。試飲は店員に頼まないとできない。店内には意外と多くのワインが陳列してある。

【三次ワイナリー】
レストランやお土産店(ワイナリーショップ)などが充実しており、近くに「あそびの王国」や運動公園などがある。試飲は無料試飲コーナーがあるので自由に飲める。店内には、世羅ほど多くのワインは陳列されていなかった。むしろ、その他の土産物の多さが目についた。

施設からみると、世羅ワイナリーより三次ワイナリーに軍配が上がる。特に「あそびの王国」には家族連れの子どもたちがたくさん遊んでいたから、三次は複合施設としてうまくいっているようだ。

【集客数】
世羅ワイナリーと三次ワイナリーの距離は約30キロメートル。車で40分程度だが、土日祝祭日のほぼ同じ時間帯に行ってみると、車の駐車台数や人数は圧倒的に三次ワイナリーの方が多い。


ワインの比較
比較するワインは、同じような品種「マスカット・ベーリーA」を選んだ。

世羅ワイナリーで選ぶワインはホームページに掲載されていた「セラモンターニュ マスカット・ベーリーA2017」にした。このワインは、日本ワインコンクール2019(JAPAN WINE COMPETITION2019)で「銅賞」を獲得したというので、期待を込めて選んでみた。商品は720mlで2,500円(税込)。

この商品は、アルコール度数10%、味わいはやや辛口、となっている。

対する三次ワイナリーのワインは、「TOMOÉマスカット・ベーリーA 芝床ヴィンヤード2017」を選んだ。同じマスカット・ベーリーAで年代も2017年だ。価格も720ml で2530円(税込)だから、比較するにはちょうどいいだろう。この商品も「香港インターナショナル ワイン&スピリット コンペティション2019」でブロンズ賞(銅賞)を獲得している。

但し、この商品のアルコール度数は12%となっている。

それでは実際に飲んで品評してみよう。

とりあえず、購入したワインをそのまま常温で飲んでみることにした。

まず、世羅ワインの「セラモンターニュ マスカット・ベーリーA2017」から飲んでみた。口当たりは柔らかく、マイルド。お酒があまり強くない人には合うかもしれない。ただ、言い方を変えれば少し薄いかもしれない。しかし、「ワインとはこういうものだ」と言われると、そういうものかと思う程度だ。

次に、三次ワインの「TOMOÉマスカット・ベーリーA 芝床ヴィンヤード2017」を飲んでみた。これは世羅ワインよりも、少しだけ苦みと渋みがあり、味に深みとコクがある。じっくりとワインに浸りたい人は、三次ワインの方がいい。

その後、2つのワインを冷やして再度、飲んでみた。

やっぱりワインは冷やしで飲んだほうがうまい。すると不思議なことに、常温で飲んだときよりも、2つのワインの差が少なくなっているようだ。それでもじっくりと飲み続けると、やっぱり三次ワインのほうが”うまい”と思った。

結局、2つのワインを比較してみたとき、特に世羅ワインが“まずい”とは思わなかった。「そういう味のワインがあるんだ」という程度。”まずい”と言った世羅町議の真意はもっと他のところにあるのかも知れない。

世羅ワイナリーにもいろいろな種類のワインを置いているので、それでも口に合うワインが世羅で見つかるかも知れない。


世羅ワインと三次ワイン 比較

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