「ひろしまトリエンナーレ2020」総合ディレクター中尾氏が県の方針に反発して辞任

20年9〜11月に広島県東部で開催を予定する国際芸術祭「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」の企画全般を統括する総合ディレクターだった中尾浩治氏(73)が4月9日、広島市内で記者会見し、3月末で辞任したという。外部委員会で展示内容を事前に確認するという県の方針に抗議したが聞き入れられず、辞任を決めたという。

中尾氏は「表現の自由という芸術にとっての基本理念が脅かされる。観光や経済を最優先にしたいという趣旨が明確になった」と主張している。中尾氏によると、全体の7〜8割にあたる約30人のアーティストが県の方針に反対し、出展を取りやめるという。

ひろしまトリエンナーレは広島県などでつくる実行委員会が主催。県は2月、外部委を設けて展示内容を事前に確認する方針を表明した。これに対し、美術評論家連盟(会長=林道郎・上智大教授)が「公然たる検閲」と指摘するなど美術関係者らから批判が高まっていた。中尾氏も実行委会長の湯崎英彦知事らに苦言を呈してきたが、方針は変わらなかったという。(朝日)

関連記事

スポンサーリンク

コメント 0件

コメントはまだありません

コメントをどうぞ