「あらいぐま」河井克行氏が選挙の総責任者

自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻案里氏(参院広島)が初当選した19年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を上回る報酬を車上運動員14人に渡したとして、夫妻の秘書ら3人が公選法違反(買収)容疑で逮捕された事件で、複数の陣営関係者が広島地検の任意聴取に「選挙の責任者は克行氏だった」との趣旨の証言をしていることが3月4日、分かったという。

地検は、違法報酬の決定に克行氏の関与があったかどうかを巡り、陣営内の指示系統などを詳しく調べている模様。

地検が3月3日に逮捕したのは、案里氏の公設第2秘書立道浩(54)=広島市安佐南区、克行氏の政策秘書高谷真介(43)=東京都葛飾区、無職脇雄吾(71)=広島市西区=の3容疑者。

公選法が定める上限を超える報酬計204万円を運動員14人に渡した疑いが持たれている。

複数の陣営関係者は、これまでの地検の任意聴取で「案里氏の事務所は克行氏の了解なしでは、びた一文払えない状態」「重要な指示は全て克行氏からだった」などと証言したと説明。

ある関係者が参院選公示前の19年6月14日に克行氏と交わした無料通信アプリLINE(ライン)では、「あらいぐま」を名乗る克行氏が、支援要請のための訪問先企業などを具体的に指示する内容が残っている。

複数の関係者によると、車上運動員への報酬は19年5月下旬に法定上限の2倍の1日3万円と決定。その過程に脇容疑者が関与したほか、高谷容疑者が了承した上で陣営内に伝達し、立道容疑者が運動員への支払いを担ったという。

ただ、陣営内には「高谷容疑者はあくまで克行氏の意向を下ろすパイプ役。決定権はなかった」との見方は根強い。地検はこうした証言を把握し、克行氏が選挙の「最高責任者」との構図も視野に、関与の有無について詳しく調べているとみられる。

案里氏の参院選を巡っては、車上運動員への違法報酬のほかにも、本来は無報酬で活動しなければならない運動員に対し、違法性のある報酬を支払っていた疑惑が複数浮上している。企業や地方議員回りなどを担ったある陣営関係者は、報酬として計86万円を受け取り、19年6月上旬には克行氏本人から手渡しで現金10万円を受け取ったと明言した。(中国)



LINE あらいぐま 河井克行


河井克行、案里 広島市安佐南区 

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