逮捕された河井夫妻の秘書、立道浩容疑者の人物像
3月3日、河井克行前法相(56)の元公設秘書で、現在は妻の河井案里参院議員(46)の公設第2秘書を務めている立道浩容疑者(54)が公職選挙法違反(運動員買収)容疑で広島地検に逮捕された。19年秋、「週刊文春」がスクープしたことから捜査が始まった。ウグイス嬢への違法な支払いの「指示役」とされる立道浩容疑者とはいったいどんな人物なのか。週刊文春が報じた。
「広島地検は『被疑者・立道浩』として捜査していました。だが、克行氏の現役政策秘書まで逮捕されたことで、立道容疑者のみならず、克行氏の事務所ぐるみの違法行為として捜査していることが明確になりました。高谷容疑者は、民主党議員の秘書から克行氏の秘書に転じましたが、克行氏からの信頼が厚く、カネも含め事務所内のことを全て把握していた。そもそも、立道容疑者も一昨年までは克行氏の公設秘書です。そのため、克行氏の事務所に代々伝わる“ルール”に従って、ウグイス嬢への違法な支払いが行われていたのではないかとみられています」(社会部記者)
日当3万円の支払いをスタッフに指示した“実行犯”とされる立道容疑者とは、いかなる人物なのか。元秘書が明かす。
「2012年の衆院選の頃から河井克行事務所の秘書となりました。前職は運送会社だったこともあり、当初は主に克行氏の運転手をしていた。克行氏はパワハラで有名で、特に運転手に厳しい。高速道路では140キロも出させますし、ウインカーを出すタイミングが少し遅いだけでも文句を言う。後部座席から運転席をガンガン蹴るのも日常茶飯事。そのため、いつも運転手は長く続かないのですが、立道氏は珍しく続いて、17年に克行氏の公設秘書になりました」
立道容疑者は、2016、17年分の収支報告書では会計責任者も務めている。
今回の捜査が始まって以降、立道容疑者は周囲に、「みんなが助かるなら自分が全部かぶります」と漏らしていた。
「ただそれも、克行氏に対する忠誠心ではなく、むしろ他の秘書やスタッフらへの配慮でしょうね。というのも、立道氏は案里氏のことはともかく、克行氏のことを快く思っていない。一昨年末に克行氏の秘書を辞めたのも、突然、公設から外されたことが原因のようです。昨年4月の統一地方選に出馬した克行氏の元秘書の選対に入っていましたが、彼女が落選したことで職を得られず、6月から今度は案里氏の選対に入り、当選後、公設秘書になったのです」(前出・元秘書)
昨年10月、「週刊文春」が立道容疑者を直撃した際は、こう話していた。
「(自分は)後援会という立場。ウグイスのスケジュールを管理していただけ。法定内のことしかやっていない」
しかし、地検の聴取では「違法性を認識していた」と日当3万円の支払いを認めたという。
「立道容疑者は克行氏の指示を受けてやっただけだと見られています。1月以降、連日聴取に通っていますが、なぜか自家用車であるシルバーのプリウスを使わず、バスを使っていた。時には、歩いていくこともあった。どこかに立ち寄ることもなく、おいすがる記者らの問いかけに応えることもなく、黙々と歩き続けていました」(前出・社会部記者)


「広島地検は『被疑者・立道浩』として捜査していました。だが、克行氏の現役政策秘書まで逮捕されたことで、立道容疑者のみならず、克行氏の事務所ぐるみの違法行為として捜査していることが明確になりました。高谷容疑者は、民主党議員の秘書から克行氏の秘書に転じましたが、克行氏からの信頼が厚く、カネも含め事務所内のことを全て把握していた。そもそも、立道容疑者も一昨年までは克行氏の公設秘書です。そのため、克行氏の事務所に代々伝わる“ルール”に従って、ウグイス嬢への違法な支払いが行われていたのではないかとみられています」(社会部記者)
日当3万円の支払いをスタッフに指示した“実行犯”とされる立道容疑者とは、いかなる人物なのか。元秘書が明かす。
「2012年の衆院選の頃から河井克行事務所の秘書となりました。前職は運送会社だったこともあり、当初は主に克行氏の運転手をしていた。克行氏はパワハラで有名で、特に運転手に厳しい。高速道路では140キロも出させますし、ウインカーを出すタイミングが少し遅いだけでも文句を言う。後部座席から運転席をガンガン蹴るのも日常茶飯事。そのため、いつも運転手は長く続かないのですが、立道氏は珍しく続いて、17年に克行氏の公設秘書になりました」
立道容疑者は、2016、17年分の収支報告書では会計責任者も務めている。
今回の捜査が始まって以降、立道容疑者は周囲に、「みんなが助かるなら自分が全部かぶります」と漏らしていた。
「ただそれも、克行氏に対する忠誠心ではなく、むしろ他の秘書やスタッフらへの配慮でしょうね。というのも、立道氏は案里氏のことはともかく、克行氏のことを快く思っていない。一昨年末に克行氏の秘書を辞めたのも、突然、公設から外されたことが原因のようです。昨年4月の統一地方選に出馬した克行氏の元秘書の選対に入っていましたが、彼女が落選したことで職を得られず、6月から今度は案里氏の選対に入り、当選後、公設秘書になったのです」(前出・元秘書)
昨年10月、「週刊文春」が立道容疑者を直撃した際は、こう話していた。
「(自分は)後援会という立場。ウグイスのスケジュールを管理していただけ。法定内のことしかやっていない」
しかし、地検の聴取では「違法性を認識していた」と日当3万円の支払いを認めたという。
「立道容疑者は克行氏の指示を受けてやっただけだと見られています。1月以降、連日聴取に通っていますが、なぜか自家用車であるシルバーのプリウスを使わず、バスを使っていた。時には、歩いていくこともあった。どこかに立ち寄ることもなく、おいすがる記者らの問いかけに応えることもなく、黙々と歩き続けていました」(前出・社会部記者)


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