死亡した脇本元警部補が生前語った「言いたいことは山ほどあるが、組織から切れていないので話せない」の意味

2017年5月、広島中央警察署の会計課の金庫に保管してあった押収品の現金8572万円が盗まれた事件で、警察は事件発覚後に死亡した当時36歳の広島県警の警部補の男を窃盗と建造物侵入の疑いで書類送検した。2月14日午後に県警(広島市中区)で記者会見が行われた。以下、元警部補の人物像の概略。


県警が、このタイミングで書類送検に踏み切った理由
事件発覚からまもなく3年が経とうとする中で、当時の名和本部長から石田本部長、そして現在の鈴木本部長へと代替わりした。そして、事件があった広島中央警察署の井本雅之署長は、通常1、2年で異動することが多い中、発覚当時から変わらず異例の3年目を迎え、来月定年退職する。そういった意味で、当時、関わった人物が異動や退職で少なくなりつつあることや、先月、警察庁長官が交代したことも影響している可能性がある。


死亡した元警部補が捜査線上に浮かんだ理由
盗まれた現金は、詐欺事件の証拠品だったが、元警部補はこの事件の捜査に携わっていた。広島県警は、元警部補が、押収された現金が会計課の金庫にあることを知りうる立場にあったことのほか、ギャンブルが原因で同僚に借金を重ねていたうえ、事件後に返済していたことなど、状況証拠を積み重ねて現在に至った。

複数の同僚から借金を繰り返し、時に400万円を借り入れ、消費者金融にも手を出していた。日直主任として署内を巡回できた2017年3月26日の日曜日は、何度も離席し庁舎外にも出ていたことや、この日の昼過ぎ、銀行で多額の金を自分名義の口座に入金していたことが裏付けられたという。この日を境に同僚4人に約1千万円を返済するなど、原資不明のお金が動いていることが判明。今年に入り、警察庁からもゴーサインを得たという。2017年年5月14日(土曜)、脇本容疑者は県外の競馬場で4800万円分の馬券を購入した。(中国)


元警部補の借金
犯行当時、9300万円の負債があった。犯行に至る背景には、ギャンブルなど過度な借財があった。使われた現金の流れは、同僚への返済、カードローンへの返済、競馬、これだけて8100万円ある。原資不明の8100万円を使っていた。競馬についてはインターネットで投票していたものもあった。生活費などを加味すると8500万円はあったと思われる。

3月26日~5月13日までの間に少なくとも約8100万円の原資不明の金の動きがあった。内、競馬が6400万円で、残りを同僚らへの借金の返済などに使っていた。共犯者はいなかった。(中国)


元警部補「言いたいことはあるが言えない」
死亡した元警部補(当時36)は、亡くなる前の2017年6月、RCC(中国放送)が取材した際に「言いたいことは山ほどあるが、組織から切れていないので話すことができない」と話していた。そして2017年9月に自宅で亡くなっていた。


死亡した原因
死亡後、検視を行った結果、他者の介在なし、死因不詳の病死と判断。遺書は見つかっていない。(RCC)

体内からは10種類近くの向精神薬と睡眠薬が検出された。検視の結果、他者の介在はなく、事件性はないと判断され、司法解剖はされなかった。死因は「不詳」とされた。死亡した当日も競馬に興じ、遺体が発見された部屋には馬券もあったという。(中国)



死亡した元広島県警警部補

脇本譲警部補

脇本譲容疑者(36)

脇本譲警部補

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