世羅みつば会で不当な昇給~ブラックな香り
広島県世羅町の社会福祉法人みつば会が運営する特定相談支援事業が、町などの給付金を不正受給した疑いで、同法人が給与規定を逸脱し、同事業所の管理者女性(当時)たち職員6人を法に反し、過大に昇給させていたことが1月24日、県が同日付で法人に送付した監査結果通知で分かったという。法人は「不当利得」として、6人に昇給分計838万円の返還を求める方針。
法人は同日、給付金の不正受給を主導したなどとして、管理者を23日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。
県が監査で指摘した不正な事務処理は、無資格の職員が障害者のサービス等利用計画を、資格を持っていた元職員の名前を使い作成、元職員が勤務しているよう装い給与を支給、特定の職員に、給与改定の規定に逸脱し合理性を欠く不相当な昇給を実施、の3点。
昇給について同法人は、2018年10月、非正規を含む法人職員約40人のうち管理者たち職員6人に対し、1人当たり月5万円~15万円引き上げたと認める。
県地域福祉課は、社会福祉法人は事業を行うに当たり、職員たちに特別の利益を与えてはならないとする社会福祉法27条にも反するとする。
桑名嘉明理事長(76)は「元管理者から昇給を主張され、規定に反していないと判断し、特別に認めてしまった」とする。
法人は、県が指摘する3点について管理者が主導したとし、懲戒解雇とした。今後、刑事告訴や損害賠償請求も検討するという。
一方、管理者は24日、反論。
サービス等利用計画の無資格作成について「資格を持った職員が1人になり仕事が回らなかった。理事長にも相談していた」と主張し、「全部私一人がやったことのようにされるのは納得いかない」と話す。
県は監査結果で、同法人が運営する複数の事業所について、管理者の未配置や記録の不備など11項目も指導した。
みつば会は同日、弁護士や税理士、社会保険労務士でつくる第三者委員会を設置した。
不適切運営 なお未解明 第三者委員会が検証へ
1月24日に明らかになった社会福祉法人みつば会(世羅町)への県の監査結果通知では、有資格者の配備不備に加え、規定を逸脱した昇給など不適切な組織運営が浮き彫りになった。法人と懲戒解雇となった元管理者との主張には隔たりがあり、不正受給や不適切な昇給の経緯には未解明の部分もある。
無資格による計画策定について元管理者は「理事長に何度も相談や問題提起をしていた」とし、法人は「昨年11月に内部からの報告があるまで理事長は知らなかった」とする。
規定を逸脱した昇給について、法人側は「元管理者から、『理事長の裁量で決済できる』と言われ、信用した」と主張。
一方、元管理者は「理事長が『この額でいい』というので、職員の頑張りを評価していると思っていた」と反論する。
(中国)
法人は同日、給付金の不正受給を主導したなどとして、管理者を23日付で懲戒解雇処分にしたと発表した。
県が監査で指摘した不正な事務処理は、無資格の職員が障害者のサービス等利用計画を、資格を持っていた元職員の名前を使い作成、元職員が勤務しているよう装い給与を支給、特定の職員に、給与改定の規定に逸脱し合理性を欠く不相当な昇給を実施、の3点。
昇給について同法人は、2018年10月、非正規を含む法人職員約40人のうち管理者たち職員6人に対し、1人当たり月5万円~15万円引き上げたと認める。
県地域福祉課は、社会福祉法人は事業を行うに当たり、職員たちに特別の利益を与えてはならないとする社会福祉法27条にも反するとする。
桑名嘉明理事長(76)は「元管理者から昇給を主張され、規定に反していないと判断し、特別に認めてしまった」とする。
法人は、県が指摘する3点について管理者が主導したとし、懲戒解雇とした。今後、刑事告訴や損害賠償請求も検討するという。
一方、管理者は24日、反論。
サービス等利用計画の無資格作成について「資格を持った職員が1人になり仕事が回らなかった。理事長にも相談していた」と主張し、「全部私一人がやったことのようにされるのは納得いかない」と話す。
県は監査結果で、同法人が運営する複数の事業所について、管理者の未配置や記録の不備など11項目も指導した。
みつば会は同日、弁護士や税理士、社会保険労務士でつくる第三者委員会を設置した。
不適切運営 なお未解明 第三者委員会が検証へ
1月24日に明らかになった社会福祉法人みつば会(世羅町)への県の監査結果通知では、有資格者の配備不備に加え、規定を逸脱した昇給など不適切な組織運営が浮き彫りになった。法人と懲戒解雇となった元管理者との主張には隔たりがあり、不正受給や不適切な昇給の経緯には未解明の部分もある。
無資格による計画策定について元管理者は「理事長に何度も相談や問題提起をしていた」とし、法人は「昨年11月に内部からの報告があるまで理事長は知らなかった」とする。
規定を逸脱した昇給について、法人側は「元管理者から、『理事長の裁量で決済できる』と言われ、信用した」と主張。
一方、元管理者は「理事長が『この額でいい』というので、職員の頑張りを評価していると思っていた」と反論する。
(中国)
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