河井夫妻にダブル立件ある?官邸の忖度に検察が応じにくい

河井克行前法相の妻、案里参院議員の陣営が参院選で違法な報酬をウグイス嬢に支払っていた買収事件で、50代の男性公設秘書やウグイス嬢が違法報酬を認める供述をしているためか、立件へのカウントダウンに官邸は慌てふためいているという。日刊ゲンダイが報じた。


広島地検は捜査を本格化させている。公選法違反(買収)容疑で、これまでに少なくとも8カ所を家宅捜索し、20人以上から任意で話を聞いている。15日には河井夫妻の地元事務所や男性秘書の自宅を家宅捜索した。

19日の朝日新聞によると、地検の任意聴取に対し男性秘書は違法性を認識しつつ、13人のウグイス嬢に法定上限の倍額の日当を支払ったと供述。ウグイス嬢も全員、違法報酬の受領を認めたという。男性秘書は克行氏の元秘書で、参院選では案里陣営でウグイス嬢の人繰りなどを担当。選挙後、案里氏の秘書になった。

「違法報酬を支払った側と受け取った側双方が事実関係を認めるのは決定的です。ここまで本格的に捜査をして、国会議員は無罪放免というわけにはいかないでしょう。広島地検は立件するはずです」(司法担当記者)

どうやら河井夫妻が無傷で済むのは難しいらしいが、官邸周辺からは“落としどころ”が聞こえてくる。

「案里氏本人はもちろん、会計責任者らの有罪が確定すれば、案里氏の当選は無効になり、最短で4月に補選が行われる。官邸は4月の補選は回避したい。また、逮捕はイメージが悪いので、書類送検や在宅起訴にしてほしい。加えて、夫婦そろって立件されるのは阻止したい意向です」(霞が関関係者)

はたしてこの先、捜査はどう進むのか。今回、“官邸の意向”は通用しない可能性がある。検察の体制が刷新されるからだ。

検察ナンバー2である黒川弘務東京高検検事長は、菅官房長官の覚えめでたく、「官邸の守護神」と呼ばれた。その黒川検事長が2月に定年を迎え、後任には、林真琴名古屋高検検事長が就く予定だからだ。林検事長は、過去に官邸からひどい仕打ちを受けた経験がある。

2016年、林氏は、法務事務次官への就任が有力視されていたが、菅長官が拒否し、ライバルの黒川氏が次官に抜擢されたとみられている。

「河井克行も菅官房長官に近い人物。過去の経緯を考えれば、林さんに思うところがあってもおかしくありません。少なくとも、河井夫妻の買収事件について、検察が官邸に忖度するのは考えにくい」(法務省関係者)

官邸の意向に反して、“ダブル立件”がみられるかもしれない。

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