河井ルールで違法報酬は102万円か

自民党の河井克行前法相(衆院広島3区)の妻、案里氏(参院広島)の陣営が昨年7月の参院選広島選挙区で、法定上限を上回る報酬を車上運動員13人に渡したとされる事件で、違法な報酬は総額で102万円に上る疑いがあるという。広島地検は、選挙期間中に車上運動員との調整役を担い、現在は案里氏の秘書を務める男性が関与した疑いがあるとみて、公選法違反(買収)容疑で捜査を進めている。

案里氏の事務所が広島県選管に提出した参院選の収支報告書によると、13人は選挙期間中にそれぞれ1~8日間、選挙カーからマイクで支持を呼び掛ける車上運動員として活動。事務所は、法定上限額である1人当たり1万5千円の日当を活動日数に応じて支払い、13人分の総額は102万円となっている。収支報告書には投開票日の7月21日付の領収書も添付されている。

しかし、関係者によると実際には日当は1日当たり3万円が払われており、総額で102万円多く払っていたことになる。事務所は、参院選公示前の7月1日付の別の領収書を作り、車上運動員にサインをさせて受け取っていたが、収支報告書には添付していなかった。

車上運動員は広島市などの都市部と郡部で担当エリアを分け、9人と4人の2グループに分かれて活動。報酬の受け取りも、9人は7月21日に広島市中区の選挙事務所で各自が受け取った一方、残る4人は、リーダー格の運動員が7月19日に代表して受け取りに来たという。

報酬の支払い方法や車上運動員の遊説ルートづくりは当時、車上運動員の調整役だった男性の指示だったという。男性は以前に克行氏の秘書を務めた時期があり、参院選後は案里氏の秘書になった。地検は関係先の家宅捜索に踏み切った15日、同市安佐南区にある男性の自宅も捜索。16日午前2時ごろまで続き、段ボール箱で資料を押収した。

参院選広島選挙区では、自民党が21年ぶりの2議席独占を狙って案里氏を擁立。自民党現職と無所属現職との激戦となり、案里氏が初当選し、自民党現職が落選した。関係者によると、案里氏の事務所には克行氏も出入りし、選挙に関する指示を出していたという。地検は、車上運動員に違法な報酬が支払われた経緯を詳しく調べるとみられる。(中国)

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