福山市の水路転落死亡事故が10年間で31件 負傷者643人

福山市内で水路への転落事故が後を絶たないという。19年度、市が把握する市道から転落する負傷者は38人。市はふたや柵の設置など安全対策を進めているが、対象は地元の要望箇所に限られる。地域の意見を調整し、事故防止につなげる難しさがあるという。

転落事故が起きる水路には、一部にしか鉄製のふたがなく、街灯も少ない。夜間に歩道と思って歩いていると、突然「落とし穴」に出くわす感覚だという。

市の集計によると、2009年度から10年間で、市道から水路に転落した死亡事故は31件、負傷者は643人に上る。

相次ぐ転落事故を受け、市は03年度から15年間で約23億円の事業費で計約125キロの水路に柵やふたの設置などをした。18年度からの5年間で、さらに約40キロの水路を整備する計画。いずれも地元住民から要望が上がっていた場所を対象とする。

地域の中に危険性を訴える人がいても、市への要望に至らないケースもあるという。過去に死亡事故があった、ある学区の役員は「農業で水路を使っている人にとって柵やふたは、水路の清掃や活用を阻む存在に映る。住民意見の対立を避け、危ないと分かっていても意見を一つにまとめきれなかった」と打ち明ける。(中国)

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