【衆院選】旧民主党系が広島で苦戦必至、勝てる候補者がいない

衆院議員の任期があと2年を切り、中国地方5県に20ある小選挙区で、自民党は比例代表中国ブロックでの復活当選者も含めて全ての選挙区に現職をそろえ、磐石の体制だという。野党は旧民主党系を軸に勢力を結集して対抗する構えだが、勝てそうな立候補予定者がいないという。広島県内の小選挙区の現状はどうなっているのだろうか。


【広島3区】
10月中旬、秋祭りでにぎわう広島市安佐北区の倉掛公民館。警護の警察官を引き連れたスーツ姿の男性が会場に入り、参加者と笑顔で握手を交わしていた。地元の広島3区選出の自民党現職、河井克行(56)=当選7回。9月の内閣改造で法相として初入閣を果たした充実感がにじむ。

河井氏は週末に地元へと戻り、小まめに地域を回るスタイルを変えない。「法相になって真っ先に、子どもの虐待に向き合うよう指示した」。秋祭りでは家族連れたちにこうあいさつ。入閣後の仕事ぶりを強調し、地盤固めに余念がない。

広島3区を、ここ3回連続して勝ち抜いた。小選挙区と比例代表の候補者が選挙ごとに代わる「コスタリカ方式」をやめて以降は負けなしだ。ただ、2017年10月の前回選をみると、自民党が勝った広島県内の6小選挙区の中では、次点の候補者に最も迫られた。

河井氏に2万1022票差で肉薄したのは、旧民主党系で無所属新人の塩村文夏氏(41)だった。「次こそは議席の奪還だ」。支援者の間では期待が高まったが、塩村氏は今年1月に突如、7月の参院選東京選挙区に立つと表明して広島を去った。現在は立憲民主党で参院議員を務める。


【旧民主党系の立候補者のその後】
前回選から2年。強まる「自民党1強」などを背景に、落選した旧民主党系の候補者は相次いで別の道を選んだ。広島2区で当選3回だった松本大輔氏(48)は引退を表明した。広島4区の恵飛須圭二氏(36)は昨年11月に国民民主党を離党。今年4月の県議選東広島市選挙区で当選し、自民党系の会派に属する。


【森本真治パターンが成功モデル】
代わりの人材をどう発掘するのか。立憲民主、国民民主両党の県組織幹部たちは8月上旬、社民党県連合幹部たちも交えて南区の会議室に集まった。7月の参院選広島選挙区(改選数2)で無所属現職の森本真治氏(46)を一致して推し、再選につなげた戦いを「成功モデル」と総括。次の衆院選でも、候補者の擁立段階から協力すると確認した。


【民主党系が広島2区、3区、4区を重点区】
具体的な協議の場として設けた任意団体「結集ひろしま連絡会議」は、広島2~4区を重点区と位置付ける。いずれも過去、民主党の候補者が勝利した実績があり、勝機を見いだすが人選は具体化していない。連絡会議の幹事長を担う森本氏は「『1強自民』に挑む決心はなかなかしてもらえない」と明かす。


共同通信社の10月5、6日の電話世論調査で、立憲民主、国民民主、社民の3党の支持率は合計でも10.3%。自民党の42.1%の4分の1にとどまる党勢が逆風として吹き付ける。


【広島2区】
広島2区は、自民党現職で党厚生労働部会長の平口洋氏(71)=当選4回=に、日本維新の会新人で党県支部長の灰丘香奈氏(36)が挑む戦いが見込まれる。


【広島4区】
広島4区は自民党現職で党県支部長の新谷正義氏(44)=当選3回=が立つ予定。日本維新の会元職が立候補を探り、女性問題報道を受けて17年4月に自民党を離党した元職も集会を重ねる。


5県の20小選挙区のうち、半分の10選挙区では、現段階で旧民主党系の予定者がいない。このうち5小選挙区は広島県で、とりわけ準備の遅れが目立つ。

立憲民主党県連の若林新三幹事長は「安倍長期政権を少しでも追い込むため、参院選挙で結束した野党が再び一致して推せる候補者を早く決めたい」と話す。(中国)

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