土地信託事業の広島クリスタルプラザは失敗

9月20日、広島県の湯崎英彦知事は、県がバブル期に計画し、3月末で73億1300万円の借金が残る土地信託事業について「財政的には失敗した事業」と県の責任を認めたという。「失敗」を教訓とするため、外部の専門家に客観的な総括をしてもらう方針も示した。今後の県の施策で、リスク管理に生かす。

事業は県が1988年、89年、県有地を有効活用して収益を生もうと計画。広島市中区の中心部に「広島クリスタルプラザ」、福山市のJR福山駅前に「エストパルク」を完成させたが、見込んだ収益を確保できず、多額の借金が残る。県は2棟を土地ごと売却して事業を清算する方針を固め、開会中の県議会定例会に関連する2019年度一般会計補正予算案を提出している。

湯崎知事はこの日の県議会一般質問で、事業の評価について「多額の債務を残すことになり、財政的には失敗した事業と言わざるを得ない」と答弁し、始めて「失敗」と明言した。売却額で借金を賄えなかった場合、残りを公金で穴埋めする必要がある点については「大変厳しく、受け止めている」と述べた。

客観的な総括では、ビルへのテナント誘致など、これまでに県が講じてきた収支改善策の効果や、まちづくりへの貢献度などを評価してもらう。売却先が決まる予定の来年春をめどに取りまとめ、公表するという。(中国)

※土地と建物の売却額の目安となる不動産鑑定評価額は2棟で計41億8千万円(広島クリスタルプラザが31億円、エストパルクが残りの10億円余り)で、借金との差額は31億3300万円となる。



広島クリスタルプラザ建設前(1980年代)

1980年代 広島クリスタルプラザ建設前

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