原・巨人に初めて勝ち越してもリーグ優勝できなかったカープ

9月19日、プロ野球、セ・リーグ3位のカープは、2位・DeNAとの試合で延長11回にサヨナラ負けし、球団史上初となるリーグ4連覇の可能性が完全に無くなった。カープはここまで139試合を戦い、69勝67敗3引き分けの成績で3位となっていて、首位の巨人とは残り4試合で5.5ゲーム差となっていた。

19日は横浜スタジアムで、1.5ゲーム差で追う2位・DeNAと対戦し、同点の延長11回に3ランホームランを打たれサヨナラ負けした。この結果、カープは残り3試合、巨人は残り7試合で、広島が残りの試合を全勝して巨人が全敗してもカープが勝率で上回ることができなくなり、球団史上初のリーグ4連覇の可能性が完全に無くなった。


広島カープ 4連覇を逃した背景

丸佳浩選手のFA流出に加え、リーグ3連覇を支えてきた主力選手に不振が相次ぐいわば“勤続疲労”の状態に陥った。

これまでチームの強さの象徴だった通称「タナキクマル(田中・菊池・丸)」の1人、外野手の丸佳浩選手がFAで巨人に移籍し、その不在をどう補うかが課題と見られていた。しかしシーズンが始まると丸選手の穴を埋める以前に、3連覇したチームを支えてきた主力選手の相次ぐ不振に苦しむことになった。

攻撃では「タナキクマル」の1人、1番・ショートを務めフルイニング出場を続けていた田中広輔選手の不振が深刻だった。首脳陣は田中選手の状態が上がるのを待ち、先発メンバーで使い続けたが、打率は1割台と低迷から抜け出せず、交流戦途中の6月20日にフルイニング出場が途切れた。

丸選手の補償として巨人から加入したベテランの長野久義選手の状態がなかなか上がらないことも誤算となった。打線のやり繰りを続ける中で、シーズンの後半からは外野にコンバートした4年目の西川龍馬選手が1番センターに定着。

ルーキーの小園海斗選手が田中選手に代わってショートで起用されるなど新たな戦力が台頭。一時は首位の巨人と1ゲーム差に迫り、このままチーム状況は上向くかと思われた。

しかし、その矢先の8月中旬。チームに衝撃が走った。26本のホームランを打っていたバティスタ選手が、ドーピング検査で陽性反応を示していたことが発覚。1軍の出場選手登録を抹消されたあと、6カ月間の出場停止処分となった。打線の軸の1人を失ったことで再び打線は得点力不足に悩まされる結果となった。

一方、投手陣ではリリーフ陣に“勤続疲労”が顕著となった。なかでも昨シーズンまで3年連続で胴上げ投手となった抑えの中崎翔太投手は不安定なピッチングが続いて2軍での再調整を余儀なくされ、大事なシーズン終盤にも戻ってくることができなかった。

この結果、主に8回を投げるセットアッパーとして計算していたフランスア投手を抑えに回したことで、リリーフ陣が手薄になり、試合終盤に失点するケースが目立つようになった。先発では、大瀬良大地投手とジョンソン投手の左右の柱に加え、ひじの手術を乗り越えた3年目の床田寛樹投手が安定感のある投球でローテーションに加わったが、それに続くと期待されたアドゥワ誠投手や岡田明丈投手などが1軍に定着できなかった。

今シーズンのカープは5月に20勝をあげて25年ぶりに月間勝利数の球団記録を更新する一方で、その後の交流戦で最下位に沈むなど好不調を繰り返して安定した戦いができず、球団史上初のリーグ4連覇を逃した。(NHK広島)


原巨人時代の成績(セ・リーグ)

2002年 巨人1位86勝 広島5位64勝
2003年 巨人3位71勝 広島5位67勝
2006年 巨人4位65勝 広島5位62勝
2007年 巨人1位80勝 広島5位60勝
2008年 巨人1位84勝 広島4位69勝
2009年 巨人1位89勝 広島5位65勝
2010年 巨人3位79勝 広島5位58勝
2011年 巨人3位71勝 広島5位60勝
2012年 巨人1位86勝 広島4位61勝
2013年 巨人1位84勝 広島3位69勝
2014年 巨人1位82勝 広島3位74勝
2015年 巨人2位75勝 広島4位69勝

※NPBホームページを参照


チーム対戦成績 広島カープ 対 巨人

関連記事

スポンサーリンク

スポンサーリンク



コメント 0件

コメントはまだありません

コメントをどうぞ