難しい野犬保護、ピースウィンズ・ジャパンに頼らざるを得ない行政

動物愛護法違反の疑いで大西健丞代表理事が(52)らが6月4日に書類送検された神石高原町のピースウィンズ・ジャパン。殺処分ゼロを掲げた保護活動が多くの命を救ったと評価がある一方、野犬保護の難しさも浮かび上がるという。

広島県は2016年度から県動物愛護センター(三原市)で殺処分対象となった犬の大半を同法人に引き渡す。多くは人に慣れていない野犬といい、県食品生活衛生課は「一般への譲渡が難しい野犬を多数引き取り、しつけも担う団体は他にない」とする。福山市も同様の犬を同法人に譲渡し続けている。

福山北署によると、同法人や大西代表理事らは17年11月から約2カ月間、町内の保護施設で過密状態で犬を保護し、けんかなどを招き2匹を死なせた疑い。同法人で当時働いていた女性(54)によると、約25平方メートルの部屋に体重10~20キロの犬が20匹以上ひしめく時もあったという。同法人は16年度に約1400匹、17年度約1800匹を保護した。

ただ、同法人はホームページで「(引き取り数が)想定をはるかに上回った」としていた。犬の死亡については、「野犬化した犬たちを1匹ずつ隔離するという理想的な状態でないことは認めざるを得ない」ともしている。

広島市内で犬の保護活動をする団体では、野犬を訓練し一般に譲渡するのに1年近くかかるという。同団体の代表女性(40)は「全ての犬の引き取りは無理があった。野犬の数自体を減らす対策が必要」と指摘する。(中国)

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