臓器提供した広島の両親がTBSや岡山大学病院などを提訴

岡山大学病院で行われた肺の移植手術を取材したTBSの番組について、脳死の段階で肺を提供した広島県の男の子の両親が放送内容に極めて強い精神的苦痛を受けたなどとして、病院とTBSなどに損害賠償を求める訴えを4月18日に広島地方裁判所に起こした。訴えを起こしたのは、脳死の段階で肺を提供した広島県の1歳の男の子の両親。

番組は、岡山大学病院で行われた国内では最年少の子どもへの肺の移植手術を取材したもので、一昨年7月にTBSが全国放送した。

訴えによると、番組の担当者や病院から事前に取材や放送についての説明がなかったうえ、番組の中で男の子の肺が映像の加工なしで映し出されたほか、執刀医が「軽くていい肺」などと発言する様子も放送され、極めて強い精神的苦痛を受けたとして、岡山大学病院とTBS、それに日本臓器移植ネットワークなどに対し、あわせて1800万円の損害賠償を求めている。

訴えの中で両親は「配慮を欠いた番組が放送されたことで失った我が子を静かにしのぶ時間さえ奪われた」と主張している。

提訴のあと、取材に応じた和田森智弁護士は「なぜ許可なく放送されたのか疑問に思う。裁判の中でご家族の心の痛みを真摯に受け止めて、誠実に対応してほしい」と話していた。

提訴について岡山大学は「当院で実施しました肺移植に関し、ドナーのご家族にご心痛を与える結果となり、誠に遺憾です。訴状の内容を精査し、適切に対応したい」とコメントしている。またTBSは「訴状を受け取り次第、内容を精査して対応を検討します」とコメントしている。日本臓器移植ネットワークは「具体的な内容が分からないため、コメントは差し控えさせていただきます」としている。(NHK広島)



岡山大学病院 臓器移植 提訴

関連記事

スポンサーリンク

スポンサーリンク



コメント 0件

コメントはまだありません

コメントをどうぞ