広島中央署8572万円盗難事件で当時の会計課長ら7人を懲戒処分

17年5月、広島中央警察署の金庫から現金8572万円が盗まれた事件で、県警は4月12日、事件発覚後初めてとなる記者会見を開き、中央警察署署長など関係者7人の懲戒処分を発表した。

「広島中央警察署における証拠品である多額現金の盗難被害につきまして、県民のみなさまに深くお詫び申し上げます」(広島県警・石田勝彦本部長)

県警によると、処分されたのは当時の管理責任者のうち、すでに退職した4人を除く7人。内訳は、当時金庫を管理する立場にあった会計課長と、証拠品管理の責任者であった生活安全課長が「戒告」処分。また、中央署を統括する立場にあった中央署長が本部長訓戒、ほか4人の幹部などが本部長注意となっている。

この事件は17年5月、広島中央警察署の会計課の金庫に別の詐欺事件の証拠品として保管されていた現金8572万円が盗まれているのが発覚したもので未だに犯人の逮捕には至っていない。

県警は5月で事件の発覚から丸2年を迎えることから、このタイミングでの処分発表に至ったと説明、事件発覚後初めて県警本部長が県民に対し謝罪したことになる。(TSS)


処分の経緯

県警はこれまで処分の時期について「事件の全容を解明し、責任の所在を明らかにした段階」と説明してきた。県警は、盗難発覚後に死亡した30代の男性警察官を容疑者死亡のまま書類送検する方向で関係機関と調整を進めているが、書類送検には至っていない。

処分を先行させた理由に関し石田本部長は「盗難被害の原因が不適切な保管にあったことは明らか。(発覚から)2年を迎える時期に処分することが相当だと考えた」と説明した。

捜査の状況については「部内犯行も視野に入れつつ、現在も捜査を鋭意継続している」と述べた。

8572万円について県警は幹部や職員互助組織、退職者組織から補塡するための金を集めてきた。県警はこの日、ほぼ全額が集まったと明らかにした。(中国)


広島中央署の8572万円盗難事件の処分の内容

会計課長※ 小坂隆司管理官(55) 戒告(懲戒)

生活安全課長※ 吉川宏之警部(47) 戒告懲戒)

署長 井本雅之警視正(59) 本部長訓戒

副署長※ 警視(51) 本部長注意

副署長※ 警視(53) 本部長注意

刑事管※ 警視(58) 本部長注意

生活安全課係長 警部補(49) 本部長注意

※は現在、別の部署に異動

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