児童相談所がパンク寸前 職員1人で50~60件担当

広島県でも虐待の通告件数が増え続けているが、児童相談所はパンク寸前だという。広島県東部4市2町を管轄する児童相談所の県東部こども家庭センター(福山市)には、「1週間姿が見えない」「夜中に子どもだけでいる」「怒鳴り声が聞こえる」など、1日平均5件の虐待通告があるという。

国の指針に基づき、48時間以内に市町や学校と連携して子どもの状態を把握するが、「夜間対応も毎週ある。精神的な病がある親もいてケースは複雑化している」(所長)という。重篤なケースは所長判断で家庭と子どもを引き離す「一時保護」に踏み切る。本年度は、定員16人の一時保護室が満員になり、民間の受け入れ先を探して奔走する日さえあった。

2017年度、広島県内の児童相談所による虐待対応件数は過去最多の3678件(西部児相700件、東部児相1232件、北部児相121件、広島市児相1625件)。子どもの前で親が家族に暴力を振るう「面前DV」などの心理的虐待が多く、身体的虐待やネグレクトも増えている。

DVや貧困、相談相手がいない孤立。抑圧とストレスの末、暴力は子どもに向かう。どう諭していいか分からず、1度たたいたら、おとなしくなった。そして、常習になる、と内山所長は分析する。

しかし、現場は未然防止よりも事後対応に追われる。女性支援や育児相談の窓口もある同センターの職員数は59人で、約20年前の開所時に比べ2.5倍増えた。ただ、虐待対応件数は約20倍に増え、1人が抱えるケースは50~60件。児童虐待対応課は「緊急対応が中心で、毎週行きたい家庭への訪問が、2カ月に1度になっている」という。(中国)

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