広島市最大級の被爆廃墟建物「旧陸軍被服支廠」は保存必要か

広島市内で最も無駄な廃墟で最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」(広島市南区)の保存・活用を巡り、広島県は2018年12月に公表した改修案の実施を先送ると決めたという。1号棟を集中的に補修し、敷地内に新たな建物を建てて見学者が被爆証言などを聞く場所とする計画だったが、方針を転換するという。その理由は改修費用に莫大なカネがかかるからだという。


旧陸軍被服支廠 改修案先送り

改修案では、爆心地に最も近い1号棟の外壁や屋根について、老朽化で生じた亀裂を直したり、雨漏りを防いだりして、劣化を防ぐとしていた。また、1号棟と南隣の2号棟の間に、見学者用の建物(平屋約130平方メートル)を新設。現地を訪れる修学旅行生たちが、建物内での被爆証言などを聞くスペースやトイレを備えると打ち出していた。県は18年12月の県議会常任委員会で改修案で説明。一連の工事には19年に着手し、1年半程度で完了する方針を示していた。

しかし19年度当初予算の編成では、県議会の最大会派の自民議連(30人)の幹部たちが財政負担の重さを懸念。「将来的に2、3号棟も改修すれば、10億円規模の大事業になる。3棟全体をどうするのかの方向性をまずは固めるべきだ」などと注文したという。これを受けて県側は、改修案の実施を先送りする方針に転換した。(中国)


広島市活性化に逆行する被爆建物の存在

人がたくさん住めば地域の税収も潤い、街が発展する。それが回りに回って個人宅の上下水道料などのインフラ費用が軽減されたりする。この「被爆建物」がある南区出汐や隣の皆実町、翠などは本当にもったいない。メインストリートの道路が片側3車線もあるから、本来の都市なら商業店舗や高層マンションがズラリと建ち並んで活気があるものだが、実際には閑散としていて寂しい街だ。

その寂しさに追い打ちをかけるのが、懸案の被爆建物「旧陸軍被服支廠」だ。この汚らしい廃墟をいったいいつまで放置しておくのだろうか。この廃墟があるために、街の活性化ができていない。加えて周りの建物までもが汚らしく見えてしまう。

「旧陸軍被服支廠」がある場所は、都市計画法上の市街化区域にあたる。市街化区域とは「すでに市街地を形成している区域及びおおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」とされ、都市計画図を見ると、第2種住居地域に該当する。


土地価格(評価)はいくら

このL字形の土地の価格(評価)はいったいどのくらいするのだろうか。いろいろネットで調べたが、建物の延床面積は出ているが、土地の面積を公表したものは無かった。何か都合でも悪いのだろうか。そこで、GoogleMapでおよその土地面積を出してみた。

すると、L字形の長いところで約320メートル、底の部分で約155メートル、幅が約36メートル~40メートルだった。計算すると面積は16,280㎡(4,924坪)となった。

土地価格は平成30年度の路線価から計算することにした。この建物の敷地の前面道路の路線価は15万円/㎡(坪49万円)だった。すると、土地全体の価格(評価)は24億4200万円となった。

この土地を民間に売却すれば24億円の収入になり、そこに家などを建てれば100世帯くらいの家族が住める。そしてそこから新たな税収が生まれる。まさに活性化された新しい街の誕生だ。なぜこんな簡単な発想が広島は出来ないのだろうか。



活用されていない土地がもったいない「狭い広島市」広島市南区 被爆被服建物


広島市南区・都市計画図 ピンク色の部分は「近隣商業地域」
広島市南区出汐~翠 都市計画図


建物内部 こんなの見て何が面白い?
被爆建物
アーキウオーク広島より

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