「毎日怒鳴られる、たたかれる、無視(しかと)される」外国人技能実習生が広島県民性に悩む

外国人技能実習生が全国3位の1万5354人と多い広島県だが、職場でのパワハラや孤立、言葉の悩みは深刻で、取り巻く環境は厳しいという。また、相次ぐ失踪に困惑する雇用主もいるという。現場任せの仕組みの見直しや共生への努力を求める声が上がるという。

「毎日怒られる。上司が怖い」。広島県内の鉄工所に勤める20代のベトナム人男性は打ち明ける。来日して2年たつが、日本語の専門用語や放言は難しい。早口の指示が聞き取れず戸惑っていると怒鳴られ、たたかれる。でも原則、職場変更の事由がなく「辛抱するしかない」と肩を落とす。

来日時の借金も重くのしかかる。ベトナムの送り出し機関から日本語講習料など120万円を徴収された。給料の多くは返済と仕送りに消える。故郷に家を建てることを夢見て、もう1年耐えるつもりだ。

職場での孤立にも悩む。中国人男性(25)は建設会社でたった1人の実習生。日本語が苦手で同僚との会話はない。昼食はいつも1人だ。「寂しい。みんな僕を避けているように感じる」とうつむく。

広島県内の実習生の数は右肩上がりで、外国人労働者の5割を占める。地域の日本語教室には、学びの場を求めて実習生が殺到する。

広島市中区の「ひろしま日本語教室」でも、この5年で急増し、定員オーバーの状態が続く。ごみ出しや交通ルール、災害時の対処など生活面の知識が得られる貴重な場でもある。

実習生の相次ぐ失踪に頭を抱える雇用主もいる。「また逃げられた」。広島県西部で水産会社を営む60代男性は肩を落とした。昨年末、出勤してこないのを不審に思って寮を確認すると、支給していた電気毛布2枚とともに姿を消していた。1年間で2人目の失踪だった。

人手不足で6年前から実習生を雇い始め、「家族のように接してきたのに・・・。裏切られた思いだ」。対策を講じない管理団体に不信感が募る。「実習生頼みの経営なのに、相談先さえ分からない」と困惑する。(中国)

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