外国人観光客「英語が通じない」~痛い広島

広島県を訪れた外国人観光客100人に広島の満足度などをアンケートしたところ、「改善すべき点がある」とした人が4割に上ったという。また、経済効果に直結する宿泊日数については、「ゼロ」と答えた人は3割いた。訪日外国人客(インバウンド)が急増する一方で、「観光都市・広島」としての対策の不十分さが浮き彫りになった。

調査は11月上旬~12月上旬、広島市中区の平和記念公園内と廿日市市の宮島で実施。

「改善すべき点がある」と答えた人は39人(39%)だった。具体的には「バスや電車の利用法が分かりにくい」「英語が通じない」が13人で最多。「外国語の案内表示が少ない」「クレジットカードを使える店が少ない」などの声が多かった。(複数回答)

広島県内での宿泊日数について「ゼロ」と答えた人は31%で、「1泊」18%、「2泊」31%だった。

「原爆ドームと宮島を訪れるだけ。京都市からの日帰りで十分」などの声もあった。

宿泊がなければ、ホテルや飲食店などでの消費単価が伸びない。広島市内への外国人観光客は、ここ10年で1.5倍に増えたものの、地元経済への波及効果が表れにくい状況が分かった。

さらに、「広島で体験型観光をする予定はあるか」と尋ねたところ、「ない」が84%に上った。訪日客の関心が買い物などの「モノ消費」から、文化体験などの「コト消費」に移りつつある中、いかに魅力的な場を提供し、アピールする課題も見えた。

消費の拡大を図るため官民で近年力を入れているのが「夜の滞在」。夜の時間帯を楽しく過ごすメニューがあるかどうかについて、「満足」としたのは24%にとどまった。「まあまあ」66%、「不満足」2%だった。

中国地域創造研究センター(広島市中区)の吉原俊朗主席研究員(45)は「外国人が広島で滞在する時間が少なく、観光地としての魅力が伝わっていない」と指摘。「広島に泊まってもらうためには、明確な戦略が要る。『外国人』とひとくくりにせず、欧米客向けには古い街並み、アジア客には雪や温泉を全面に押し出すなど、きめ細かな戦略を早急に打ち出さなければならない」としている。(中国)


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