違法な長時間労働「ムロオ」の社長に是正指導

12月21日、広島労働局は違法な長時間労働を複数の事業所でさせたとして、呉市中央の運送会社「ムロオ」を是正指導し、社名を公表した。厚生労働省が2015年に始めた行政指導をした段階での企業名の公表は全国で3例目で、中国地方では初めてとなる。

同労働局によると、17年3月以降、同社の複数の事業所で、計104人が月80時間を超える残業をしていたことを確認。うち80人が「過労死ライン」を超える月100時間以上の残業をしていた。最長のケースでは月191時間に上った。

同労働局の川口達三局長が12月21日、同社の山下俊一郎社長を呼び出し、是正指導の文書を手渡した。山下社長は早期是正に向け、適性な人員配置による乗務員の待遇改善や採用数の増加などの方策を示した。

同社によると、事業所は現在、北海道から九州まで約80カ所あり、従業員は約5500人。人事総務部は「指導を真摯に受け止め、取り組みを進める」とした。

厚労省は15年、違法な残業を繰り返す大企業を対象に、社名を公表する制度を創設。当初は「月100時間超」の違法な残業が複数の事業所で10人以上確認された場合などを対象としていたが、電通の違法残業事件などを受けて17年1月、「月80時間超」に引き下げるなど基準を拡大した。(中国)

関連記事

スポンサーリンク

スポンサーリンク



コメント 0件

コメントはまだありません

コメントをどうぞ