広島県内の外国人技能実習生失踪者数が327人

企業の人手不足を背景に外国人労働者が増える中、広島県内で18年中に失踪した外国人技能実習生が11月末時点で、過去最多だった2017年と同数の327人に上るという。法務省入国管理局によると、県内に住む実習生は全国で3番目に多い約1万3700人。県警外事課によると、実習生の失踪は年々増え、17年は327人で16年(190人)の1.7倍に上った。

国籍別ではベトナムが221人と最も多く、中国68人と続く。警察に届け出がないケースもあり、実態はさらに多いとみられる。同省によると、全国でみても18年上半期で4279人の実習生が失踪し、過去最多のペースとなっている。

失踪は、不法残留や不法就労などの違法行為につながる恐れもあるが、急増の背景には実習生の全体数の増加がある。ただ、低賃金を理由に逃げ出す実習生は後を絶たない。

失踪後に見つかった実習生を対象にした17年の法務省の聴収票を野党が分析した結果、約7割で最低賃金を下回っていたことが分かった。

広島労働局は17年、最低賃金以下だった県内の6事業所に是正勧告した。このほか残業代の未払いや、寮の光熱費を給与から控除する労使協定を結んでいない違反もある。

入国管理局は「仲介業者に必要以上に借金をして来日する実習生も少なくなく、失踪につながっている可能性がある」と指摘。政府は改正入管難民法が19年4月に施行させるのを前に、悪質な仲介業者を取り締まるため、送り出す国との2国間協定を結ぶ検討を進めている。(中国)



広島県内の外国人技能実習生失踪者数
※2018年は11月末時点。

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