入場券不正転売禁止法成立でカープのチケット買い易くなるか

12月8日未明、スポーツなどのチケットの不正な転売を禁止する法律「入場券不正転売禁止法」が、参議院本会議で可決され、成立した。法律では、会場周辺などでチケットを転売する、いわゆる「ダフ屋行為」に加え、インターネット上での不正な転売が対象になるという。

具体的には、スポーツやコンサートなどのチケットを主催者の同意がないまま、販売価格よりも高い値段で転売したり、転売目的で譲り受けたりすることを禁止している。チケットには、スマートフォンなどの画面に表示され、入場する時に、専用の端末にかざして使われている「QRコード」なども含まれる。違反した場合には、1年以下の懲役や100万円以下の罰金を科す規定が盛り込まれている。


カープチケット転売問題

カープのチケットは近年、争奪戦の様相を呈し、今春の一般発売ではファンや転売ヤーとみられる業者が約1カ月前から列を作った。球団によると、一度に約200万円分を購入した人もいた。

チケットは発売直後からインターネットオークションに出回り、定価の10倍以上での出品もあった。同じ出品者がチケットを複数回販売。「ダフ屋行為」を規制する自治体の条例などを意識してか「急用で行けなくなった」「他の良い席が取れた」などと、転売目的を否定する書き込みが目立った。

新しい法律では、購入者が特定できる場合のこうした出品は「業としての不正転売」に当たり、違法となる。衆院法制局などによると、金券ショップなどが対面で定価を超える値段で売ることも違法となる。


クライマックスシリーズ(CS)で高額転売が発覚 60人が退会処分

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日本野球機構(NPB)と12球団は、営利目的のチケット転売を禁じてきた。今年11月には、クライマックスシリーズ(CS)の入場券を高額で転売したのが西武のファンクラブ会員だったために判明し、約60人が退会処分となった。


松田オーナー「適性な価格で買ってもらいたい」

近年、公式戦チケットの争奪戦が過熱している広島東洋カープは、不正な転売を規制する法整備を歓迎する。松田元オーナーは「数千円の券が何万円にもなるのはたまらなかった。本当に球場へ来たいファンに適性な価格で買ってもらいたい」と、悪質な買占めの撲滅を期待する。


購入者の特定がポイント

広島は球団ホームページやコンビニ販売では名前や連絡先の記入を求めるが、マツダスタジアム(広島市南区)の窓口では、その必要がない。入場券不正転売禁止法は、興行主に入場時の本人確認などを努力義務として求めており、今後の対応策が求められる。


大入りが続くカープ

営利目的の背景には、全試合大入りが続く人気の高騰がある。この春は、スタジアム窓口での購入を一時、1人5試合までに制限した。バスツアーなど集団観戦用の大量購入もあり、転売狙いとの線引きは難しい。悪質とみられる購入者には警告を与えてきたが、販売停止に至ったのは数例しかない。


年間指定席は来季も約8300席がほぼ継続され、5年連続の完売となった。カープへの期待感は陰りを見せず、主催70試合分の入場券は来春、一斉に一般販売が予定されている。(中国)



18年2月27日 マツダスタジアム

マツダスタジアムで並ぶチケット購入者(2018年2月)

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