オバマ大統領広島訪問に不満な人たち

アメリカのオバマ大統領の広島訪問の意味を検証するシンポジウムが、広島市内で開かれたという。シンポジウムは、日本ジャーナリスト会議広島支部が開いた。大学の研究者や弁護士平和運動家などがパネリストとなり、オバマ大統領の広島訪問を検証した。

核廃絶を求める国際NGOの川崎哲さんは、「広島で被爆者と向き合ったことは評価できるが、演説は核兵器を使うことが非人道的で国際法上の犯罪に当たる事を認めず逃げたものだ」と指摘した。

また、平和運動家の森滝春子さんは、「大統領の訪問に向けて、『被爆者は謝罪を求めていない』という世論が作られていき、広島が日米同盟強化の舞台に利用され慙愧に堪えない」と話した。

パネリストからは、「もっと被爆の実相について見てもらい、核兵器の非人道性を身を持って感じて欲しかった」などの意見が相次いだという。(RCC)



オバマ氏の広島訪問「不十分」 被団協、再訪求める方針

8月に結成60年を迎える被爆者唯一の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」が6月15日と16日、都内で定期総会を開いた。総会には全国から約100人が参加。米国のオバマ大統領の広島訪問は不十分として、再訪を求める方針という。

16日に採択した決議は、オバマ氏の広島での演説について「『空から死が降ってきた』と、自然現象のような言葉で、アメリカの責任を回避する表現だった。大統領としての責任は一切語らなかった」と批判。「アメリカの投下に対する謝罪の証しとして、核兵器廃絶への責任と行動を一層深く求める」とした。

田中熙巳・事務局長(84)は総会後の会見で、「オバマ氏の資料館見学や被爆者との会話は短時間で、人間が変わるような内容ではなかった。改めて来てほしい」と語った。(朝日)

「広島原爆焼」公開で放射線による甲状線がん発生!?反原発団体発狂寸前か?

広島に投下された原爆の爆心地の土を混ぜ、1950年ごろに作られたとみられる焼き物「広島原爆焼」が、福山市西町2丁目の県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)で7月3日まで公開されているという。

博物館によると、公開されたのは、高さ7.6センチ、直径8.0センチの湯飲み茶わん。同市神辺町の町民有志らからなる「広島原爆記念会」が制作したという。平和への祈りを捧げていても原爆投下による悲しみの日を思い出してしまうという、被爆した歌人・山本康夫氏の短歌などが刻まれているという。

湯飲みを入れた箱には記念会による「製作目的」が記された紙片が入っており「爆心地付近千数百余度の高熱放射線を受けし土塊を使用して製作せり」「『新生日本のシンボル』として『子々孫々永久後世に伝える目的』のため、製作頒布せんとするもの」と書かれていたという。(朝日)



原爆湯飲み茶わん

オバマ効果で原爆資料館入館者数が2倍以上

アメリカのオバマ大統領が広島を訪問してから最初の休日となった、5月28日と5月29日の2日間、広島市の原爆資料館の入館者数が去年の同じ期間と比べて2倍以上に増えたという。オバマ大統領は、5月27日、アメリカの現職大統領としてはじめて広島を訪問し、原爆資料館を視察した後、原爆慰霊碑に献花した。

原爆資料館によると、2日あわせて1万3389人に達したことが分かったという。原爆資料館では、オバマ大統領が訪れたことで、市民や観光客の関心が高まったためとみている。原爆資料館の入館者数は近年、外国人観光客を中心に増加傾向で、昨年度は、前の年度と比べて外国人が45パーセント、全体でも14パーセント多くなっている。

広島市中区の原爆資料館には平日の30日も大勢の観光客が訪れ、さまざまな展示に見入っていた。オバマ大統領の訪問をきっかけに見学に来たという岡山市の33歳の女性は「近くの県に住んでいてもなかなか来る機会がないのでよいきっかけになった」と話していた。原爆資料館の志賀賢治館長は「これほど入館者が増えるとは思っていませんでした。オバマ大統領にはさらにいろいろな方に来館を勧めていただけると期待しています」と話していた。(NHK広島)

池上彰氏が生放送中に号泣き~オバマ大統領と被爆者の歴史的対面

5月29日、ジャーナリストの池上彰氏がテレビ東京系で生放送された「夕方の池上ワールド」に出演。27日のオバマ大統領の広島訪問の歴史的瞬間を現場で見届け、感極まって号泣する様子が紹介された。池上氏はこの日の番組で、「我慢してたんですが、堰を切ってしまって…」と取材時を振り返り、再び涙ぐんだ。

池上氏と米国人タレントのパックンが、現地でオバマ大統領の広島訪問を取材。池上氏は、大統領の慰霊碑への献花、スピーチの様子などを現地でリポートした。続けて大統領が被ばく者の坪井直さんのもとに歩み寄る場面を見つめながら、「広島に来て、被爆者の話を聞かないわけにはいかないと」などと解説していた。だが、森重昭さんを抱き寄せる光景を目の当たりにすると、こみ上げる思いを堪えきれなくなったように顔を拳で隠して涙を流した。

NHK時代に広島で3年間勤務していたという池上氏はVTRの中で、顔をくしゃくしゃにしながら「昔、ここで被爆者の人たちに話を聞いていたんです。いつか、アメリカの大統領がここへ来ることがあればいいよね、と夢物語で聞いていたんです」と述懐。「被ばく者の人たちの思いを思うとね…。この瞬間を見ることができただけでも」と声を詰まらせ「大勢の被爆者の人たちが、この時を待ち望んでいた」と涙ながらに、歴史的瞬間に立ち会った感慨を語っていた。(デイリースポーツ)



オバマ大統領 被爆者


池上彰氏

韓国人原爆慰霊碑を無視された韓国が不満の報道

韓国各紙は5月28日、オバマ米大統領が広島訪問時に韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪れなかったことへの不満を一斉に伝えた。韓国外務省当局者はオバマ氏が演説で朝鮮半島出身者に言及したことへの評価を表明したが、韓国紙の反応は薄かった。

東亜日報は、広島平和記念公園内の韓国人慰霊碑を訪れなかったことに関し「韓日間で均衡外交を取ってきた米国のバランスが日本側に傾いた瞬間だ」と報道。社説では、今回の訪問が「被害者イメージを政治的に利用しようとする安倍政権に免罪符を与えた」と不快感を示した。

朝鮮日報は、日本の被爆者らがオバマ氏と交流した一方で「韓国人被爆者はついに招待されなかった」と伝えた。

ハンギョレは、今回は日米の和解と同盟強化を演出する場で「米側は、韓国が間に入って状況を複雑にすることを望まなかったとみられる」と報じた。

中央日報は、演説が北朝鮮の核問題に触れなかったと指摘し「核兵器(原爆投下)が韓国人に残した傷と朝鮮半島の厳しい現実に背を向け、日本との和解を強調したオバマ氏の広島訪問は残念な点を残した」とした。(中国)

山本モナ(旧姓)がひさびさに登場「オバマ大統領は謝罪するべき」

「なぜ、アメリカの大統領は来ないんだろう」。夏休み中の登校日だった8月6日(広島原爆の日)。小学校のテレビで平和記念式典を見ていて、いつもそう思っていました。米国は原爆を落とした国なのに。各国の首脳が参列し、花を捧げているのに。

私は広島県尾道市で生まれました。祖父は山陽新聞(岡山市)の尾道支局の記者。原爆投下された翌日、応援要請を受けて広島市に入って被爆しました。その7年後、被爆のことを何も語らないまま亡くなりました。でも、私にとって原爆は「歴史の出来事」ではなく、自分とつながっていると感じて育ちました。

民放のテレビ局で記者をしていたとき、太平洋戦争で戦闘機に乗った人を取材しました。戦争に加担したという悔いからか、なかなか話さない。そんな中で開いた口から出た言葉はとても重かった。「二度と繰り返してはいけない」という強い信念を感じました。

日本も含めて、自分の国が戦争をした事実を歴史の中に吸収していく必要があります。そのためには、知ることが大切。オバマ大統領はそのことが分かっているから、広島に行くことにしたんでしょう。

だからこそ、言いたい。7年余り前、チェコのプラハで「核兵器のない世界をめざす」と訴えましたね。私はすばらしいと思いました。「あれは、どうなったんですか」と聞きたい。

ドイツは国を挙げてナチスの犯罪とユダヤ人迫害への補償に取り組みました。米国は一発の原子爆弾で多くの市民を殺傷した歴史の事実を検証する作業をきちんとしたでしょうか。無差別虐殺をした国のトップとして謝罪するべきです。そして「冷戦の遺物」として核兵器が拡散した現状をどうしたらいいのか、少なくとも自分の国のあり方を示してほしいですね。(朝日)


山本モナ食欲旺盛、細野豪志議員と、二岡智宏選手と(2006年、2008年)


山本モナ

平岡敬元広島市長が「オバマ!何をしに来たのか?」と不満爆発

オバマ大統領は再び「核兵器のない世界」に言及したが、手放しで喜んではいけない。米国が「原爆投下は正しかった」という姿勢を崩していないからだ。原爆投下を正当化する限り、「核兵器をまた使ってもいい」となりかねない。私たちは広島の原爆慰霊碑の前で「過ちは繰り返しませぬ」と誓ってきた。原爆を使った過ちを認めないのなら、何をしに広島に来たのかと言いたい。

日米両政府が言う「未来志向」は、過去に目をつぶるという意味に感じる。これを認めてしまうと、広島が米国を許したことになってしまう。広島は日本政府の方針とは違い、「原爆投下の責任を問う」という立場を堅持してきた。今、世界の潮流は「核兵器は非人道的で残虐な大量破壊兵器」という認識だ。それはヒロシマ・ナガサキの経験から来ている。覆すようなことはしてはいけない。

「謝罪を求めない」というのも、無残に殺された死者に失礼だ。本当に悔しくつらい思いで死んでいった者を冒とくする言葉を使うべきではない。広島市長と広島県知事も謝罪不要と表明したのは、残念でならない。米国に「二度と使わない」と誓わせ、核兵器廃絶が実現して初めて、死者は安らかに眠れる。

オバマ大統領は2009年にプラハで演説した後、核関連予算を増額した。核兵器の近代化、つまり新しい兵器の開発に予算をつぎ込んでいる。CTBT(核実験全面禁止条約)の批准もせず、言葉だけに終わった印象がある。だからこそ、今回の発言の後、どのような行動をするか見極めないといけない。

広島は大統領の花道を飾る「貸座敷」ではない。核兵器廃絶を誓う場所だ。大統領のレガシー(遺産)作りや中国を意識した日米同盟強化を誇示するパフォーマンスの場に利用されたらかなわない。(毎日)



平岡敬

広島平和記念公園に持ち込まれていた核爆弾機密装置

来日したオバマ米大統領が帯同した軍人が、ずっと持ち歩いていた「黒い革かばん」があるという。オバマ氏が5月27日に訪れた広島の原爆死没者慰霊碑前でも、軍人の足元に置かれていた。かばんは、「核のフットボール」と呼ばれる機密装置。大統領が米軍最高司令官として核攻撃をいつでもどこでも承認できるようになっているという。

「スミソニアン・マガジン」によると、機密装置はアルミニウムのフレームと黒い革でできており、重さは約45ポンド(約20キロ)。一般に信じられているような大きな赤いボタンはない。軍事顧問が寄り添い、大統領が持つ認証コードで身元を確認する。国防総省の軍事指揮センターと連絡が取れ、「一撃で米国の全ての敵を破壊する」「特定の都市を消失させる」といった攻撃手法を選べるという。(読売)



核爆弾機密装置

「オバマ米大統領広島本問」地元中国新聞が超大々的に報道

米国のオバマ大統領が5月27日、広島を訪問し、翌日の中国新聞が大々的に報道した。1面の大見出しでは「オバマ大統領 広島訪問」「核なき世界 追求する勇気を」「現職で初 慰霊碑前で訴え」だった。

2面、3面では、「核廃絶 具体策欠く 謝罪避け『未来演出』」「被爆71年 体面重視」「日米 薄氷の駆け引き」「決意に物足りなさ」だった。

4面では「惨禍に重いはせ 希望語る」だった。

5面では「オバマ米大統領 所感全文」だった。

6面では「核廃絶 安保の現実が壁」「露と対立 機運しぼむ」「米、核弾頭近代化に巨費」だった。

32面、33面では「被爆者『痛み』伝えた『ノーモア』決意刻む」「平和公園滞在52分」「折り鶴用意 記帳台に」「手握ったまま懇談 被団協坪井さん笑顔も」「71年 感無量の抱擁」「廃絶 道筋見えぬ 被爆者、落胆や違和感も」「新たな一歩 象徴的内容 遺族ら感慨や批判」だった。



オバマ大統領 中国新聞01

被爆者と握手を交わしたオバマ大統領

アメリカのバラク・オバマ大統領は5月27日午後、同国現職の大統領では初めて日本の広島を訪問し、70年前に原子爆弾で犠牲になった14万人に敬意を表した。

平和公園の原爆慰霊碑で献花を終えたオバマ大統領は被爆者らを前に演説を行い、「71年前、晴れた雲のない朝に、死が空から落ちてきた。そして世界が変わった。閃光と火の壁は都市を破壊し、人類が自滅する手段を備えていることを証明した。

なぜ、我々はこの場所に来たのか。広島に。我々は10万人以上の日本の男性や女性、子供たち、何千もの韓国人、捕虜になっていたアメリカ人を含む全ての死者を追悼するために来た。彼らの魂は我々に語りかける。我々が何者なのか、そして我々がどのようになろうとしているのか」

「科学を人生の発展のために使用してほしい。今、広島の子どもたちは幸せに暮らしている。それを世界のすべての子どもたちに。広島、長崎が核戦争の夜明けとして知られる未来ではなく、私たち自身の道義的な目覚めとなる未来」と述べた。オバマ大統領は演説後、被爆者2人のもとへ向かい握手し、会話を交わした。(AP)




オバマ大統領 献花 2


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オバマ・坪井

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