所詮マンガの「はだしのゲン」を盾に右翼の圧力に屈した松江市教委【動画】

広島の被爆者である故・中沢啓治氏が原爆の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」の描写が過激であるとして、松江市教委が2012年12月、松江市内の小中学校に、学校図書館での子供の閲覧を制限し、貸し出しもやめるよう要請していたと報道されのが8月17日、閲覧制限の要請の撤回を決めたのが8月26日、10日間で決着がついたようだ。

発端は2012年8月、市内の男性が議会に提出した陳情だった。「ありもしない日本軍の蛮行が掲載されている。このような間違った歴史認識により書かれた本が学校図書室にあることは、子どもたちの『国と郷土を愛する態度の涵養』に悪影響を及ぼす可能性が高いので、即座に撤去することを求める」というもの。

陳情には、旧日本軍が中国大陸で人の首を切ったり、性的暴行を加えたりする場面が添付されていた。陳情した男性はそれ以前に教育委員会を直接訪ね、「はだしのゲン」の撤去を申し入れていた。男性は単独で来たり、仲間とともに複数で来たりした。8月22日に開かれた教育委員会議には、その在特会のメンバーが傍聴に訪れていた。


島根、鳥取は、広島原爆の影響がほとんどないし、特に島根は「竹島の日」を条例で定めており、歴史認識で弱みを見せたくないから市民からの問題提起に一部の松江市教委が快く載った格好だと思ったら、こんなクレーマーに屈したのか。出版前に差し止め交渉を行うなら話は分かるが、すでに全世界で1000万部発行済み。このクレーマーは、この窓口担当者なら文句が言い易すかったのだろう。

マンガ(まんが、漫画)とは、コミック(Comic)であり、その表現内容の多くは、空想・妄想・想像が含まれていると認識しながら読むべきモノだろう。NHKスぺシャル「はだしのゲン 創作の秘密」で放映していたのだが、「はだしのゲン」は、当時、少年ジャンプに連載中だったが、マンガの内容が暗いため、苦戦を強いられていた。読者を引き付けるにはどうしたらいいか、夫婦で模索する日々が続いたという。そこでストーリーを面白くさせるために、新たなキャラクターなどを登場させたりした。

故・中沢さんは、自身の被爆体験と、その怒りを有りのままに漫画という"オブラートに包まれた媒体"を通して、伝えた。問題があると言われる表現内容も、漫画にすると内容も半信半疑で、ゲンという子供がわめき散らしている程度にしか伝わらないし、さほど腹も立たない。しかし、全世界で唯一の被爆国となった日本国ヒロシマの"もの珍しさ"なのか、世界各国のボランティアが、無償でマンガの翻訳を買って出た。まさに功を奏した展開となったと言える。


「戦争論」を置けと強要する動画の男と窓口対応者。




はだしのゲン 松江市教委 クレーマー
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『はだしのゲン』の連載履歴

1973年-1974年 「週刊少年ジャンプ」 (第一部のみ・4巻まで)
朝鮮進駐軍による非道行為なども描かれる(近年の出版分ではこの部分はカットされている可能性あり)。
一般的に「はだしのゲン」が語られる際には、ほとんどの場合、第一部の描写を指す。

1975年-1976年 「市民」 (左派系オピニオン雑誌)
人気低迷によりジャンプを打ち切られたはだしのゲンは左翼系雑誌に拾われ、政治的主張を展開する目的で蛇足である第二部(青年編)が描かれる。

1977年-1980年 「文化評論」 (日本共産党機関紙)
「市民」休刊に伴い共産党機関紙に移る。
「評論」時代の編集に携わっていたのは、のちに民主党衆議院議員になる有田芳生。

1982年-1985年 「教育評論」 (日教組機関紙)
いわゆる"原水協騒動"の内ゲバで 「文化評論」 を追放されたゲンは日教組機関紙「教育評論」に拾われ、反日自虐史観教育の資料教材として扱われることになる。
これにより漫画でありながら例外的に全国の学校の図書室などに置かれることになり、子供に広く浸透する。

日教組の正体→ http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/141.html

*原水協騒動
1960年代以降、旧ソ連と支那の対立を巡る旧ソ連側の思惑で、(支那の核開発を阻止する目的での形だけの)核開発の全面禁止を訴えていた『総評・社会党系・(旧ソ連寄りの)原水禁』と、「西側諸国の核兵器は帝国資本主義による汚い核兵器だが、共産国の核兵器は西側の侵略を防ぐための人民の核兵器だから綺麗な核兵器だ」という理屈で共産国の核保有だけは容認していた『代々木系・(支那寄りの)原水協』の内ゲバ対立が発生。
一時収束したものの、80年前後に再燃。原水禁側に傾倒していた作者のはだしのゲンは「文化評論」から追放されることになる。

http://i.imgur.com/4WqpQnn.png

広島で神格化されている作者
http://i.imgur.com/EDuB2R6.jpg
2014年06月11日(Wed) 04:40












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