広島刑務所から懲役23年の実刑判決を受けた中国人が脱走

1月11日午前、広島刑務所から殺人未遂などの罪で服役中の中国人の40歳の男が脱走し、警察は逮捕状を取って全国に指名手配し行方を捜査しているという。男は工事のため、刑務所の塀に組まれていた足場を使って脱走したと見られ、刑務所は、記者会見で管理態勢に問題があったことを認め、陳謝した。脱走したのは、殺人未遂などの罪で平成20年から広島刑務所に服役していた中国人の李国林容疑者(40)。刑務所によると、11日の午前11時頃、敷地内にある運動場で刑務官が点呼をしたところ、李容疑者の姿が見あたらなくなったという。その後、近くに住む人から、刑務所の塀の外に白い服を着た人が倒れていて、その後、東の方向に走っていったと連絡が寄せられた。また、刑務所の防犯カメラの映像にも、午前10時半頃に、塀を乗り越える男の姿が映っていたということで警察に通報した。警察は、李容疑者が運動場から足場に移動して逃走したと見て、逮捕状を取って、全国に指名手配し行方を捜査している。警察によると李容疑者は、身長1メートル73センチ、体重66キロくらいの中肉、頭は丸刈り、脱走した当時は、上下とも白っぽい下着のような姿だったという。刑務所による、李容疑者は、当時、約50人の受刑者と運動場で運動していて、複数の刑務官が監視していたが、点呼で確認するまで、いなくなったことには気づかなかったという。刑務所は、現在塀の工事中で高さ4メートル50センチの塀の内側と外側に、一部、工事用の足場が組まれている。また刑務所の塀の上には、触れると防犯ブザーが鳴る特殊な電線も張り巡らされていたが、工事のため、11日は作動しないようになっていたという。広島刑務所の近くの路上にいた工事現場の警備員は「上下とも白い服を着た男が、刑務所の塀の下に転がってきた後、すぐに立ち上がって、マンションとマンションの間に入って行くのが見えた。男が塀を越えて逃げ出した瞬間だったのではないか」と話していた。今回の脱走について広島刑務所の山崎秀幸総務部長は、午後4時半から記者会見し「誠に申し訳ありませんでした」と述べ、陳謝した。その上で、山崎総務部長は「結果として塀を乗り越えられてしまったことは問題があり、刑務所側に反省すべき点がある」と述べ、刑務所の管理態勢に問題があったことを認めた。

警察や刑務所によると、李容疑者は、11日の午前10時過ぎから刑務所の敷地内にある運動場で、亜Y区50人の受刑者といっしょに運動をしていたが、午前10時40分頃、職員が確認したところ、姿が見えなかったという。刑務所では当初、触れると防犯ブザーが鳴る特殊な電線が塀の上に張り巡らせてあったのにブザーが鳴らなかったため、李容疑者が敷地内に隠れている可能性が高いとみて、職員が刑務所の建物を捜索していたが、工事のために防犯ブザーは、作動しないようになっていた。その後、近くの住民から塀から男が逃げたという目撃情報が寄せられたため、行方がわからなくなってから、約45分後の午前11時25分になって、ようやく110番に通報したという。通報が遅れたことについて広島刑務所では「逃走したとは思わず、まず刑務所の中を捜索した。結果からすれば、もう少し早く警察に通報すれば、よかったと反省している」と話している。

広島刑務所から脱走した李国林容疑者は、中国人窃盗グループのリーダー格だった7年前の平成17年5月に、岡山市内で職務質問を受けた際に、警察官に向けてけん銃を発砲したなどとして、殺人未遂などの疑いで逮捕された。李容疑者は、この3日後にけがを治療するため警察の車で病院に行ったが、勾留先の警察署に戻ってきた際、車から降りるため手錠を外されたすきに警察の車を奪い逃走した。そしてパトカーや乗用車と衝突や接触事故を起こしながら、倉敷市まで約4キロほど逃げたが、警察に追い詰められ逃走の疑いで逮捕された。李容疑者は、殺人未遂や窃盗、逃走などあわせて10の罪に問われて、平成18年9月に懲役23年の実刑判決を受け、平成20年6月から広島刑務所で服役していた。(NHK広島)


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2008年撮影


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李国林 似顔絵
 

【李容疑者は中国残留孤児不良グループ「怒羅権」のメンバー】
広島市中区の広島刑務所で、殺人未遂などの罪で服役中の李国林受刑者(40)=中国籍=が脱走し、警察庁が逃走容疑で特別手配した事件で、李容疑者が中国残留孤児2、3世を中心とした不良グループ「怒羅権(ドラゴン)」のメンバーだという。李容疑者をめぐっては、2年間で十数人の中国人が面会に訪れていたことも判明。広島県警は、逃走中の李容疑者が何らかの支援を受けている可能性も視野に入れて行方を追っている。広島刑務所によると、李容疑者は昼は印刷作業に従事し、夜は単独室で就寝。作業拒否などの軽い規律違反が数回あったという。捜査関係者によると、李容疑者は怒羅権のメンバーとみられ、16~17年に9都府県の郵便局やパチンコ店で現金計約6800万円を盗んだとされる日中混成の窃盗団のリーダー的な存在だったという。李容疑者は脱走時に所持金はなかったとみられるが、県警は広範な人脈があると考えられることから、支援者らと接触している可能性も視野に捜索を進めている。(産経)

【李国林54時間の逃走後、身柄確保】
広島刑務所から中国籍の李国林受刑者(40)(逃走容疑で特別手配)が脱走した事件で、広島県警は13日夕、広島市西区内の路上で李容疑者を発見し、逃走と窃盗の両容疑で逮捕した。李容疑者は「何も話したくない」などと供述しているという。脱走から約54時間。李容疑者は逮捕時、果物ナイフを隠し持っており、所持金は10円だった。県警は逃走中の足取りや脱走方法を追及する。発表によると、李容疑者は11日午前10時40分頃、刑務所東側の外壁を乗り越え、道路に飛び降りて逃走、さらに12日午前8時45分から午後2時までの間、西区内の民家に侵入し、ダウンジャケットなど約50点(4万3000円相当)を盗んだ疑いが持たれている。李容疑者は逃走容疑について「大変疲れた。事件のことは話したくない」と供述している。捜査関係者によると、13日午後4時30分頃、刑務所から北西に約2キロ離れた西区天満町で、捜査員3人がニット帽をかぶった李容疑者とよく似た男を発見。女性捜査員が職務質問したところ、日本語で「李国林です。刑務所に帰る。疲れた。食べていない」と話したため、その場で逮捕した。抵抗はせず、持っていた果物ナイフ(刃渡り9・6センチ)を差し出したという。(読売新聞)

李国林 身柄確保
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