【広島・昭和の事件史~死刑】

【広島の死刑史】~10万アクセス記念特集シリーズ2

第2弾は、広島の死刑囚である。近年、広島で死刑を執行された例が以外と少ないことがわかる。被害者遺族が抱く殺人犯罪者への死に対しては、昔も今も衰えることはない。死刑か無期懲役かがいつも裁判で争われる。日本では個人による復讐権がない代わりに、国家が法の番人として裁くわけだが、これが万能でないのが現実である。死刑反対論者は、「死刑によって新たな死者を出すべきではない」「犯罪者には犯罪者の事情がある」などと擁護して、さも正義の味方面をする。しかし、同情に値するような殺人を犯す人間の立場を考えると、早速お世話になるのが人権派弁護士なわけだから、全く否定する理由もない。


1871年(明治4年)8月4日 広島県内の16郡で騒乱事件が起こり、9人が死刑になる。(この年の全国の死刑執行数は1246件以上

1914年10月17日 広島監獄で在監死亡者2727人

1953年5月29日 広島刑務所で長期受刑者5人が担当看守を殺害

1961年4月3日 広島拘置所収監の死刑囚、田村磨輝男がトンネルを掘り、2人で床下から脱走、同日逮捕


秦州くん誘拐殺人事件
1984年2月13日、サラ金などから1200万円という多額の債務を負っていた犯人の津田暎(当時44歳)は、自分がコーチしている少年ソフトボールチームの同市北吉津町の市議・森田泰元さん(当時39歳)の長男・秦州くん(当時9歳)を誘拐した。男(当時44歳)は、度重なる取立てから逃れるために身代金目的の誘拐によって金銭を得ようと、自分が指導している少年野球チームのメンバーである福山市議の森田泰元の長男(当時9歳)を小学校から下校途中にバレンタインデーのチョコレートを買ってあげると誘い出し誘拐した。自動車で市内のデパートなどを連れまわし、児童を福山市郊外の山中にある県道「福山グリーンライン」に駐車中に殺害し、遺体を斜面に遺棄した。その後、児童の自宅に身代金を要求する電話をかけ、指定の銀行口座に15万円を振り込ませた。福山八幡宮の駐車場に留めていた乗用車からキャッシュカードを奪取した犯人は、身代金を現金で引き出すことに成功し、その後追加して1000万円を振り込むように電話したが逆探知に成功した警察により緊急逮捕された。(児童が山中に遺棄された現場にはその後匿名で観音像が設置された)1991年6月11日死刑確定。1998年11月19日死刑執行。

広島タクシー運転手売春婦4人連続殺人事件
1996年9月14日、広島でタクシー運転手をしていた犯人の日高広明(当時34歳)は、一人の女性の他殺体が発見された際に、ラブホテルにタクシーが停まっていたために、そのナンバーチェックから容疑者が割り出された。当初はサラ金からの借金の為に金銭目的で1996年4月18日に援助交際で知り合った16歳の少女を殺害。この時、少女に嘘の身の上話を聞かされ、犯人はつい同情してしまい、金を返せとも言えず、被害者にだまされた形となっていた。その後、死体を遺棄するが、売春婦ならば自分に嫌疑がかけられないと判断した犯人は殺人を繰り返す事になる。8月13日夜に次の23歳の被害者を乗せ、金を渡しホテルでセックス、日付が変わり翌日午前に殺害。9月7日、かつての知り合いの45歳のホステスに金を渡したが初めからセックスする気はなく、すぐに殺害。かつて売春客になった時に金を盗まれたため、その腹いせだった。もはや単純に殺す事自体が目的となり13日夜にホテトル嬢をタクシーに乗せる。ところが、このホテトル嬢はホテルに入ったきり出てこなかった。これが結果的に足がつくきっかけとなった。諦めた犯人は、以前からよく売春客として通っていた32歳の人物を狙う事にする。そして日付が変わって翌日午前にホテルでセックスした後殺害。9月21日に容疑者は逮捕され、その供述から残る二人の遺体も発見された。2000年2月9日に死刑判決、2006年12月25日死刑執行。

広島・岡山独居老人連続強盗殺人事件
2003年9月28日、犯人の片岡清(当時71歳)は、広島県比婆郡東城町粟田(現在の庄原市)でクレジット代金の支払い金を工面しようとして、夜間、強盗目的で91歳女性の村田ミサオさん方に侵入し首を絞めて窒息死させた。その後、犯行に捜査の手が及んだことから自動車内で寝泊まりしながら逃走していたが、同車が故障し、その修理代金に困ったため、2004年12月に岡山県井原市で蕎麦屋店に夜間侵入し、店主の片山広志さん(当時76)を金属製バールで頭部を約20回殴打して殺害し、5万円などが入った財布を奪った。一審では広島の犯行を強盗致死と認定し無期懲役としたが、控訴審および上告審では2件とも強盗殺人であると認定し死刑を言い渡した。2011年3月24日上告棄却、死刑確定。

広島連続保険金殺人事件
1998年10月11日、元生コン商社役員大山清隆被告(当時43歳)は、広島市佐伯区内の駐車場で社長だった養父(当時66)を鈍器で頭を強打した後、車の助手席に乗せて壁に衝突させ、交通事故を装って意識不明の重体にさせた。養父は1999年1月に死亡。大山被告は死亡保険金約7000万円を騙し取った。大山被告は養父に数千万円の借金があったほか、会社名義でも数億円の負債があった。会社は経営破綻しており、精算方針で養父と対立していた。大山被告は養父の甥で、中学生の時に養子になった。養父殺害や保険金を得たことについて妻にうそをつき通せなくなり、殺害を決意。2000年3月1日午後11時40分頃、同区内の自宅で睡眠導入剤入りの茶を飲ませて妻(当時38)を浴槽につけて殺害。翌日、南区宇品海岸の岸壁から海中に遺棄。事故死と偽って死亡保険金299万円を詐取した。2005年4月27日死刑判決

福山市女性強盗殺人事件
1992年3月29日、犯人の男(当時39歳)は犯行当日、知人の男と共謀して福山市の山中に知人で三原市在住の女性(当時87歳)を石で頭を殴った上に絞殺し、現金3000円と預金通帳を奪って約31万円の預金を引き出した。犯人の男は1973年に宇部市で強盗殺人事件を起こして無期懲役判決を受けて服役していたが、1989年に仮出所していた。 2007年4月10日、死刑が確定。
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