【広島中央署盗難事件】こじ開けられた机の鍵は会計課内に隠して退庁していた


広島中央署(広島市中区)で17年5月、金庫に入れていた証拠品の現金8572万円の盗難が発覚した事件で、金庫の鍵の管理責任者だった同署の会計課長が、その鍵を保管する机の引き出しの鍵を会計課内の別の場所に隠して退庁していたことが分かった。

退庁時は持ち帰るとの当時の規定が徹底されていなかった。

引き出しの鍵の隠し場所を知る人物であれば、夜間や休日に金庫から現金を盗めたとみられ、ずさんな管理が捜査難航の一因となっている。

捜査関係者によると、会計課長は勤務時間中、現金が入った金庫の鍵を自分で管理していた。退庁時は机の引き出しに金庫の鍵を入れて施錠し、引き出しの鍵を課内の別の場所に隠して帰宅していたという。

このため、課長が引き出しの鍵を出し入れする様子を見るなどして隠し場所を知り、夜間や休日といった当直時間帯などに会計課に入れる人物であれば、隠し場所から引き出しの鍵を取り出した上で、引き出しから金庫の鍵を持ち出し、金庫の現金を盗めたとみられる。

会計課の出入り口は2カ所あり、うち1カ所の鍵は署内で複製が出回っていたことも分かっている。

一方、17年5月8日の盗難発覚後、机の引き出しには、こじ開けたような跡が見つかった。会計課長はゴールデンウィーク期間中の5月5日時点では異常がなかったと説明しているという。

県警は5月5日以降に盗まれた可能性があるとみる一方で、それ以前に引き出しの鍵を使って金庫の鍵を持ち出し、金庫から現金を盗んでいた人物が、捜査を混乱させるためにカモフラージュで壊した可能性もあるとみている。

県警は盗難発覚後の17年6月、会計課の金庫の鍵は引き出しなどに入れず、管理責任者が持ち帰るよう規定を見直した。

盗難時も含めて在任中の同課の会計課長は取材に「ノーコメント」として応じていない。

県警によると、盗まれた現金が最後に確認されたのは、17年3月15日。

金庫は差し込み式の鍵と左右に回すダイヤル式の二重構造だったが、事件当時、ダイヤル式の鍵は解錠したまま運用されていたことも分かっている。

事件は11月8日で発覚から1年半。県警は内部犯行とみて捜査しているが、容疑者特定には至っていない。(中国)

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