道路でのビラ配りに「道路使用許可」必要?不要?(広島市HP)

広島市がホームページ(HP)で、「道路でのビラ配りには警察の道路使用許可が必要」と市民に説明しているという。弁護士団体や市民グループは「法律上、一般的なビラ配りに許可は不要」と反論。「憲法が保障する市民の表現の自由を抑制させる」とし、10月16日、市に質問状を提出した。

市のHPで、「よくある質問」の一つとしてQ&A方式で取り上げている。「歩道でビラ配りをしたいが、許可が必要ですか」という質問文に対し、「警察の許可が必要」と回答。管轄の警察署で道路使用許可を申請するよう促し、問い合わせ先として各署の電話番号を記載している。

これについて、弁護士団体の自由法曹団広島支部(中区)の石口俊一支部長は「誤った認識に基づく不適切な表現。市民活動を委縮させる」と指摘する。

そもそも道路交通法で警察の道路使用許可が必要と定めるのは、「道路における工事」「石碑や銅像の設置」「場所を移動しない屋台の設置」「祭礼行事」など「一般交通に著しい影響を及ぼす」行為を示す。

石口弁護士は「通常のビラ配りは当てはまらない」とする。実際、「人の通行の状況に応じてその妨害を避けるためにいつでも移動し得る状態」での配布は、「著しい影響を及ぼす行為」とは言い難い、とする判例もある。

「市民の表現の自由を保障する観点から、規制の在り方には厳格な検討が必要」(石口弁護士)

この日、同支部と市民グループ計22団体は、市のHP上の説明について理由と根拠を問う質問状を市道路管理課の担当者に手渡した。同課は「判例などを勉強し、この画面を削除するかどうかも含めて検討する」としている。(中国)

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