完成したばかりの矢野東の「治山ダム」土石流越す

西日本豪雨で少なくとも4人が死亡、1人が行方不明になっている広島市安芸区矢野東7丁目の住宅団地「梅河(うめごう)ハイツ」の裏山で発生した土石流が、県が2月に整備した治山ダムを乗り越え、住宅を押し流していたことが7月12日、分かった。ダムの完成が安全につながると期待した住民が多く、県への批判や失望の声が出ている。県は「想定を超える土砂だった」と説明。ダム整備の基準を見直す可能性に言及している。

県によると、ダムは高さ8メートル、幅26メートル、厚さ2.2メートルで、梅河ハイツ北東の山側に造られた。治山ダムとしては通常より大きめという。梅河ハイツは約50年前に山の斜面を切り開いて造成し、94世帯211人が暮らす。計32人の死者、行方不明者を出した1999年の「6.29豪雨災害」などを機に、地元がダム建設の要望を続け、2014年の広島土砂災害後の17年8月に県が着工。18年2月に完成した。

住民によると、7月6日夜の豪雨では、ダムの上流で土石流が発生し、ダムを乗り越えて民家を直撃。約10軒を押し流すなどした。

ダムの下流にあった田中美智子さん(79)方も流され、自宅にいた1人暮らしの田中さんは遺体で発見された。市は午後6時すぎに避難勧告、午後8時15分ごろに避難指示を出したが、付近の住民によると、避難指示が出る約1時間前には田中さん方の前に大量の水が流れていたという。(中国)




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