日通広島支店で備蓄米保管事故隠し

日本通運(東京)は7月4日、政府の備蓄米約8トン分の保管業務で、広島支店(広島市南区)の社員が不正行為をしたと発表した。雨漏りで袋がぬれるなどした米を新しい袋に詰め替え、偽造した検査印を押して事故を隠蔽していた。一部は飼料用米として出庫された。農林水産省は農産物検査法違反の可能性があるとみて調べている。

日通によると、広島支店の社員が2014年6月、広島県内の倉庫の雨漏りでぬれたコメ15袋(1袋30キロ)を新しい袋に詰め替え、偽造印を押した。15袋は16年に飼料用として出庫された。主食用としては流通していないという。

また、15年2月と16年9月ごろ、県内の別の倉庫でネズミの被害などで破れた251袋も詰め替え、偽造印を押した。偽造印がいつからあったかなどは「答えられない」としている。

不正には支店の営業課長や営業所の責任者たち計4人が関わっていたという。

コメの備蓄は三菱商事(東京)が農水省から受託し、日通に保管や品質管理を委託していた。日通は、備蓄米の袋が破れた場合など、三菱商事を通じて農水省に報告義務があったが、怠っていた。

農水省は5月、三菱商事に業務改善命令、日通に指導文書を出した。日通は問題となった備蓄米を含め、同じ倉庫に保管していた全4万3854袋(1316トン)を焼却処分する。日通によると、備蓄米の保管業務の一部を委託していた県内の倉庫業者から3月に指摘を受け、発覚した。(中国)

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