認知症の夫を絞殺した福山の妻に猶予判決

認知症を患う夫の首を絞め殺害したとして、殺人の罪に問われた福山市大門町1、無職、高田和子被告(82)に対する裁判員裁判の判決で、広島地裁(小川賢司裁判長)は11月29日、懲役3年執行猶予5年(求刑・懲役6年)を言い渡した。小川裁判長は「重度のうつ病で心神耗弱の状態にあった疑いが残る」として、完全責任能力があるとする検察側の主張を退けた。

判決は、殺害3カ月前から自宅周辺で野焼きを繰り返すようになるなど夫(当時89歳)の認知症の進行に触れ、高田被告がそのストレスでうつ病を発症した可能性に言及。「うつ病の影響で殺意を突発的に抱き、犯行に及んだ。思いとどまることは困難だった」と指摘した。

一方、弁護側は心神喪失状態で責任能力はないと主張したが、判決は「近隣住民に犯行を告白しており、完全に責任能力が損なわれていた形跡はない」とした。

小川裁判長は判決宣告後の説諭で「うつ病を早く治し、ご主人の供養をしっかりしてください」と語りかけた。判決によると、高田被告は16年12月21日、自宅で、夫の首をさらしで絞め窒息死させた。(毎日)

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