広島朝鮮学校の授業料無償化裁判は学校側が敗訴

国が朝鮮学校を高校授業料の実質無償化の対象にしなかったことについて、広島市にある朝鮮学校を運営する学校法人などが違法だと訴えていた裁判で、広島地方裁判所は「朝鮮総連の強力な指導の下にあり、就学支援金を支給したとしても授業料に充てられない懸念がある」などと指摘し、学校側の訴えを退ける判決を言い渡した。

4年前、文部科学省が朝鮮学校を高校授業料の実質無償化の対象にしなかったことについて、広島市にある朝鮮学校を運営する学校法人「広島朝鮮学園」と生徒110人が、学習権や平等権を侵害し、違法だなどとして、対象から除外した国の処分の取り消しと合わせておよそ6000万円の損害賠償などを求める訴えを起こした。

裁判で原告側は「拉致問題など外交上の理由で対象とならないのは差別だ」などと主張したのに対し、国側は「北朝鮮や朝鮮総連の影響力は否定できず、適正な学校運営が行われているか十分な確証が得られない」などとして訴えを退けるよう求めていた。

19日の判決で、広島地方裁判所の小西洋裁判長は「朝鮮総連の強力な指導の下にあり、就学支援金を支給したとしても授業料に充てられない懸念がある」などと指摘した。そのうえで「文部科学大臣の判断に裁量の逸脱や乱用は認められない」などとして学校側の訴えを退けた。

判決を受けて、広島地方裁判所の前では弁護士2人が「不当判決」とか「司法は差別を容認した」と書かれた旗を掲げた。裁判所前には朝鮮学校の生徒や関係者たちが集まり、「不当判決は絶対に許さない」などと声をそろえて訴えていた。判決のあと、原告団や弁護士などが記者会見した。

このなかで「広島朝鮮学園」の金英雄理事長は広島高等裁判所に控訴する方針を示したうえで「こんな不当判決があるのかと怒りで声が出ません。判決では子どもたちの学習権という言葉が1つも無かった。国の政治情勢とは関係なく正当な判決を出すべきだ」と述べた。

また、3年前の卒業生で、原告の1人の金大貴さん(21)は「4年間やってきたことや自分たちの存在を否定された悔しさしかない。司法に認められるまで諦めず最後まで闘いたい」と話していた。

弁護団の代表を務める足立修一弁護士は「判決は国の主張の丸写しで、日本の学校と朝鮮学校との間に明確な差別が存在している。原告の思いをどうすれば裁判所に理解してもらえるのか、真剣に考えていきたい」と話していた。

判決について、文部科学省の初等中等教育局高校修学支援室は「国の勝訴の判断が示されたものと承知しており、主張が認められたものと受け止めています」とコメントした。(NHK広島)




広島朝鮮学校 敗訴
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当たり前の判決
そういう主張は朝鮮に帰ってからやれ
2017年07月20日(Thu) 22:13












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