天狗の仕業「テングシデ」に不思議な顔が

中国新聞が「天狗シデ」の特集をしていたが、何年か前にここを訪れたとき、樹木に「顔」のような不思議な模様があることに気が付いた。新聞の写真で言うと、左側の樹木だったと思う。せっかくなので「天狗シデ」の記事を引用してみたい。


地元の人々の間では、この木の幹が曲がりくねっているのは天狗の仕業だと言い伝えられてきた。また、永年語り継がれて来た民話「炭焼きと天狗の話」などから、「天狗が来てとまる」とされ、「天狗シデ」と呼ばれるようになった。
 
テングシデはイヌシデの変種で、世界中で広島県山県郡北広島町にしか見られない珍しい木。「大朝のテングシデ群落」は平成12年(2000年)には国の天然記念物に指定されている。

自生地は西中国山地・熊城山の東斜面の標高約650m付近。昭和17年(1942年)に堀川教授(広島文理科大学・当時)が「イヌシデの枝が曲がりくねった1新変種」としてテングシデに学名をつけたことで植物学的に新種として認められた。

当時は大小約40本が確認され、最大の樹高は約12m。平成8年(1996年)の調査では指定地内に108本が記録されている。

ヤナギ類やシダレザクラのような「しだれる」形の樹木はよく知られているが、テングシデのように幹までも曲がりくねった例はあまり知られていない。

イヌシデとの交雑の結果、本来自然状態では淘汰されやすい、「ねじれる」「しだれる」といった形質の遺伝子が生き残り、世代交代を可能にし、今日の状態になったものと考えられる。

このような特異な遺伝形質を持った樹木の群落が残されたことは、学術的にも貴重な存在であるが、現在その数の減少が危惧されている。その原因には、若い個体が食害を受け次世代の生育に影響をもたらす恐れがある鹿や、土を掘り返し実生を倒す恐れがある猪などの野生動物が挙げられる。また、観光や写真撮影に訪れた人々の、踏みつけによる地表面の変化も要因の一つだろう。(中国)



中国新聞 テングシデ特集


天狗シデに顏

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