広島市内で違法民泊が横行

広島市内の原爆ドームや平和記念公園の周辺などで、個人宅を旅行者に有料で貸す無許可の「違法民泊」が横行しているという。市の調査で、大手の民泊仲介サイトに掲載された民泊の9割以上が違法だったという。安全や衛生面に問題があるケースもあり、市は9月から旅館業法上の許可を受けた業者名を市のホームページで公表することを決めた。担当者は「環境が整った合法的な物件の利用を促進させたい」と説明。

「原爆ドームから5分」「世界遺産へ路面電車一本」−−。米国に本社のある民泊仲介最大手「Airbnb(エア・ビー・アンド・ビー)」のサイトには、平和記念公園への利便性をアピールした民泊が目立つ。一般のホテルの半値程度の2000円から6000円前後でマンション1室を借り切る形式が多いという。

市によると、7月末時点で、同サイトで民泊ができると紹介された市内の264件のうち許可を確認したのは21件のみだった。実際にサイトを確認すると、平和記念公園西側に物件が集中し、外国人利用者によるとみられる英語での感想が多かった。

個人宅を利用する民泊は、今年年4月に旅館業法の簡易宿所に位置づけられ、営業には自治体の許可が必要とするルールが明確になった。

市には昨年度から、「不特定多数の人が出入りしている」「無許可で民泊をしていると思われる物件がある」などの情報が市民から寄せられ、計16件の営業者や物件の管理者には旅館業の許可を取るよう口頭で注意した。しかし、仲介サイト上では、住所や部屋番号が明記されていないケースが大半。すべての所在地を特定するのは難しく、指導できたのは氷山の一角とみられる。

昨年、広島市を訪れた観光客は1199万7000人に達し、5年連続で過去最多を更新。外国人観光客は初めて100万人を突破した。既存の宿泊施設は予約が取りにくい状況が続くため、市は「民泊の需要は高いと思われる。無許可の営業者に対しては継続して指導を行いたい」としている。 (毎日)



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