出産後の障害で福山の病院に賠償命令

出産した長男が脳性まひの障害を負ったのは、医師が陣痛促進剤の量を増やして投与したためだなどとして、両親などが病院に賠償を求めていた裁判で、広島地方裁判所福山支部は病院の過失を認め、およそ1億4000万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

福山市の30代の両親などは8年前、長男が仮死状態で生まれ脳性まひの障害を負ったのは医師が陣痛促進剤の量を増やして投与した上、その後も適切な対応を取らなかったためだなどとして、福山市の産婦人科「よしだレディースクリニック」に対しおよそ1億4700万円の賠償を求める訴えを起こしていた。

裁判で、クリニック側は「日本産科婦人科学会のガイドラインに規定されている陣痛促進剤の投与の基準は平均的な妊婦への対処を前提にしたもので対応に問題はなかった」などと主張していた。

8月3日の判決で、広島地方裁判所福山支部の古賀輝郎裁判長は「陣痛促進剤は過度の陣痛などを促し胎児が仮死状態を起こす可能性があるのに、医師はガイドラインに規定されている基準に従わずに投与した」などと指摘してクリニックの過失を認め、およそ1億4000万円の賠償を命じる判決を言い渡した。

判決について、父親は「同様の事故が無くなり息子のような子どもがこれ以上生まれないことを願います」と話していた。一方、クリニックは「判決内容を精査した上で今後の対応を考えたい」とコメントしている。(NHK広島)
関連記事

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL