福山衣料品倉庫事務所殺害事件で元会社役員に懲役24年の判決

福山市で、取引先の社員の男性を殺害したなどとして殺人などの罪に問われた元会社役員に対し、広島地方裁判所は「商品の横流しの発覚をおそれて何の落ち度もない被害者を殺害した動機は身勝手で短絡的だ」などとして懲役24年を言い渡した。

福山市の元会社役員、原伸太朗被告(33)は15年4月、取引先だった福山市の衣料品卸売会社の建物で社員で51歳の男性の胸を刃物で刺して殺害したなどとして、殺人や業務上横領などの罪に問われた。これまでの裁判で原被告は「殺すつもりはなかった」として起訴内容の一部を否認し、検察は懲役27年を求刑していた。

6月2日の判決で広島地方裁判所の小川賢司裁判長は「遺体の傷の状況に加えて、自宅から包丁を持ち出し被害者の待つ建物に行くなど、被告には強い殺意があったと考えられる。また遺体の発見を遅らせるため、建物の出入り口の鍵をかけ包丁などを人目につきにくい場所に捨てるなど証拠隠滅も行っている」などと指摘した。

その上で「商品の不正な横流しを繰り返したあげく、発覚をおそれていわば口封じのため何の落ち度もない被害者を殺害した動機は身勝手で短絡的だ。裁判でも不自然な弁解に終始し真摯に反省する態度は見られない」などとして懲役24年を言い渡した。(NHK広島)


当時の事件報道

2015年4月20日午後9時35分ごろ、広島県福山市新市町新市の衣料品の倉庫兼事務所で、男性(51)が死亡しているのを県警福山北署員が発見した。胸に刺し傷があり、同署は殺人事件の可能性もあるとみて捜査した。同署によると、男性は事務所の床にうつぶせで倒れており、胸には刃物で刺されたとみられる傷があった。凶器は見つかっておらず、男性の着衣に争ったような形跡はなかったという。

男性の妻から「家に帰って来ず、連絡も取れない」と同署に安否確認の依頼があり、署員が事務所を訪ねて発見した。

殺害された府中市土生町の衣料品卸売会社の社員、清水弘裕さん(51)が勤務先の福山市新市町の倉庫と事務所を兼ねた建物で胸を刃物で刺されて殺害された事件で、警察のこれまでの捜査で清水さんは1階の作業場でうつ伏せの状態で倒れていて、建物の入り口のドアは鍵が壊れて開かない状態だったが1階の別の出入り口の鍵が開いていた。その後の調べで現場の一部3階建ての建物の2階以上は使われておらず、清水さんは普段からこの建物で1人で働いていた。また現場から凶器の刃物は見つかっていない上、盗まれた物もなかった。



福山衣料品倉庫刺殺・原伸太朗容疑者
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