原爆投下の効果を示す写真24枚を広島原爆資料館に寄贈

第二次大戦中に、米軍で原爆開発のマンハッタン計画を主導した故レズリー・グローブス将軍が、トルーマン政権幹部に原爆の「効果」を説明した写真パネル集が近く広島原爆資料館に寄贈される見通しになったという。所蔵するワシントン市内のシンクタンク、スティムソン・センターが5月18日、寄贈する意向を明らかにした。パネル集は1945年7月に世界で初めて実施されたニューメキシコ州での核実験のほか、原爆投下前後の広島、長崎の航空写真から成る。米軍が原爆の破壊力をどのように受け止めていたかを示す貴重な資料となる。


説明パネルは24枚あり、うち写真は21枚。いずれも米軍が撮影した航空写真。投下前の写真には、軍の基地や造船所など広島、長崎市内の標的が示され、投下後の写真は、標的がどれぐらい破壊されたのかを「%」で表記している。パネルの大きさは、横が約1メートル、縦が約80センチ。政権幹部に説明する際は、油絵を描く際に使うイーゼルに写真を乗せたという。



一部の写真はすでに公開されたものもあるが、同センターの共同設立者であるマイケル・クレポン氏は「すべての説明資料がそろっているのはこれしかないはず。貴重な歴史的資料だ」と話した。昨年10月末に湯崎英彦広島県知事が同センターを訪れたのをきっかけに寄贈を考え始めたという。


このパネルを説明に使ったグローブス将軍は、スティムソン陸軍長官の特別顧問だったハーベイ・バンディ氏にパネルを渡した。バンディ氏は原爆計画に深く関わっていた。パネルを引き継いだ息子のマクジョージ・バンディ氏は、亡くなる直前の96年に親交があったスティムソン・センターに託した。マクジョージ氏はケネディ、ジョンソン両政権で国家安全保障担当大統領特別補佐官も務めた。同センターは、長年、国際政治に関わったスティムソン氏を記念して89年に設立された。



広島原爆資料館の担当者は「パネル寄贈の相談を受けており、展示方法などを調整している」と話している。


【
マンハッタン計画

】
第二次大戦中に米国が始めた極秘の原爆開発計画。グローブス将軍が指揮し、米陸軍がニューヨーク市マンハッタンに事務所を開設した。ニューメキシコ州のロスアラモス研究所を中核に、テネシー州オークリッジでウランを、ワシントン州ハンフォードでプルトニウムを製造。1945年7月にニューメキシコ州でプルトニウム型原爆の実験が成功。広島用原爆には濃縮ウラン、長崎用にはプルトニウムが使われた。(毎日)




原爆写真 誇示

原爆写真 誇示2

原爆写真 誇示3
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