呉のリサイクル会社西尾興産が県から訴えられる

呉市のリサイクル会社西尾興産が2012年、リサイクル施設整備に対する広島県の補助金をだまし取った事件で、県が同社の社長(54)たち5人に9642万円の損害賠償を求める訴えを近く広島地裁に起こすという。県が企業の補助金不正受給に関わった個人を提訴するのは初めて。

県などによると、事件は社長が東京の環境コンサルタント会社社長(60)たち4人と共謀。実際はリサイクル装置を1億2千万円で購入したのに2億2千万円に水増しした虚偽の報告書を出して、県から補助金9187万円をだまし取った。

5人は13年5月に詐欺容疑で逮捕、同6月に起訴された。5人とも有罪が15年12月までに確定している。

県は、西尾興産に補助金の返還命令を出した。しかし、期限までに返還されなかったため、13年9月、加算金を含む補助金計約1億400万円の返還などを同社に求める訴えを広島地裁に起こした。

訴訟は14年12月、西尾興産が県側の主張を全面的に認めて終わった。しかし、県が同社から実際に回収できたのは装置の競売などによる878万円だけで、補助金のうち8308万円を取り戻せていない。

県によると、同社は登記上存続しているが、企業活動の実態はなく、これ以上の返還能力はないという。このため県は、有罪が確定した5人に、補助金の未返還額と遅延損害金計9642万円の支払を求める。(中国)
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