オバマ大統領の広島訪問は中国・韓国・北朝鮮は大々的に批判

アメリカのオバマ大統領が被爆地・広島を訪問することについて、隣国である中国、韓国、そして北朝鮮の反応が興味深い。隣国はすべて日本帝国主義時代の侵略戦争を大々的に非難している。


中国の反応

中国外務省の陸慷報道官は5月11日の記者会見で、「アメリカによる原爆投下は、日本の軍国主義者の幻想を徹底的に打ち砕いた一方で、大勢の日本の一般人に死傷者を出した。彼らの苦痛は間違いなく同情に値する」「第2次世界大戦は、世の人々に対し、歴史をかがみとして戦争の悲劇が繰り返されるのを避け、戦後の国際秩序をしっかりと守るべきだと教えてきた。われわれが日本に望むのは、他国の要人の広島訪問をアレンジする目的が、軍国主義の道は二度と歩まないと表明するためのものであることだ」と述べた。


韓国の反応

韓国紙の中央日報は5月12日付の社説で、「被爆の惨禍を招いた原因を作ったのは日本だという事実に議論の余地はない。帝国主義的な侵略戦争を起こした日本は原爆の被害者である以前に加害者だ」と断定。「それなのに日本は過去の過ちに対する真の反省と謝罪をせず、軍事大国化の動きを加速化している」と“加害者日本”を非難した。

また、「オバマ大統領の広島訪問は日本の被害者イメージだけを浮き彫りにするおそれがあり、真の被害者である韓国、中国など周辺国に誤ったメッセージを送りかねない。訪問決定は性急で、遺憾だ」とオバマ米大統領の判断にまで注文をつけた。

さらに、「戦犯国が被害者に化けるあきれるような事態が起きないよう、日本の政府とメディアは我田引水式の解釈や無理な意味付けは自制しなければいけない」「過去の歴史に対する日本の明白な謝罪と反省なしには戦後体制の完全な清算は難しいということを、日米両首脳は分からねばならない」とまで訴えた。


北朝鮮の反応

朝鮮日報は5月12日付の社説で、「日本は自らが起こした戦争について継続的で誠意ある謝罪を避けている。こうして、日本は『広島』を前面に出すことで被害者面をしている」と相変わらず日本を猛非難した。

朝鮮労働党機関紙の労働新聞は5月14日、「『核兵器のない世界』構想を再び力説し、核の犯罪者としての正体を覆い隠そうとする欺瞞」だと非難する論説を掲載した。論説は「朝鮮半島と世界を核戦争の渦中に追い詰めようとしている米国」が他国の核の脅威を強調して、核軍縮や非核化を主張することは「偽善であり、破廉恥の極致だ」と批判した。

さらに、オバマ氏の構想について「米国の核兵器だけが存在する世界」や「米国の核兵器に支配される世界」を狙った「核独占戦略」だと指摘し、オバマ氏が広島を訪れて何らかの発言をしたとしても、「ずうずうしい詭弁だけだろう」と牽制した。

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