ジュネーブ国連作業部会で被爆者が核兵器廃絶を訴える

スイスで開かれている核兵器廃絶に向けた法的措置などについて検討する国連の作業部会に5月4日、被爆者の女性が出席し、核兵器の使用や保有を禁止する「核兵器禁止条約」の締結を各国に求めた。

国連総会での決議を受けて5月2日からスイスのジュネーブで開かれている作業部会の会合では4日、核保有国を除く66の国と地域が出席して核兵器の非人道性に関する議論が行われた。

この中で、1歳の時、長崎市で被爆した和田征子さん(72)は、生物兵器や化学兵器についてはすでに禁止条約が締結されていると指摘した上で「それらをはるかに上回る破壊力を持つ核兵器を禁じることに何をためらう必要があるのか。被爆者は核兵器を禁止し、廃絶する条約を結ぶことをすべての国に求める」と述べ、核兵器の使用や保有を禁止する「核兵器禁止条約」の締結を各国に求めた。


和田征子さん


また、13歳の時に広島市で被爆し、現在はカナダ住むサーロー・節子さん(84)はアメリカが作業部会を欠席していることについて、「私たち被爆者はオバマ大統領のプラハ演説での『核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある』という言葉に心を動かされたし、アメリカ大統領として初めて広島を訪れるとの知らせを心待ちにしている。しかし、アメリカはこの会合に代表者を送ることすら出来ておらず、道義的責任やリーダーシップはどこにいったのか」と述べ、批判した。


サーロー・節子さん


会合のあと「核兵器禁止条約」の締結に賛成しているオーストリアの代表は「非常に感銘を受けた。被爆者がここに来ることは核兵器の廃絶に向けて私たちを奮い立たせてくれる」と話していた。

また、パラオの代表は、「太平洋諸国の人々もいまだに核実験による被害に苦しんでいる。被爆者の話を聞くことで、核兵器の禁止に向けて声をあげる勇気をもらった」と話していた。(NHK広島)
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