東広島市「八本松トンネル」出口付近で車12台が事故90人負傷2人死亡

3月17日午前7時半ごろ、東広島市の山陽道下り線西条インターチェンジ(IC)~志和IC間にある「八本松トンネル」(844メートル)の出口から約100メートルの場所で車12台が絡む多重衝突事故が起き、火災が発生した。東広島市消防局によると、火は同9時過ぎに消し止めたが車5台が燃え、煙を吸うなどして約90人が負傷。2人の死亡が確認された。事故の影響で一時、西条IC~広島東IC間の上下線が通行止めとなった。

事故があったトンネルは岡山方面から広島方面に向かう山中にあり、上下線が別々になっている。現場の道路は片側2車線で、路肩には避難用の通路も備えられている。広島県警高速隊などによると、最初に追突事故が起き、その後通りかかった車が次々に追突した。火災の影響でトンネル内には煙が充満。ドライバーら数十人が車を置いてトンネルから逃げ出し、その際煙を吸うなどして多くの人が救護を受けた。

現場では地元の東広島市消防局から消防車14台や救急車などが出て車両火災の消火や救護にあたり、負傷者を東広島医療センターや西条中央病院などに搬送した。トンネルの出口付近には救護テントが設営され、次々と担架で運び出される負傷者の手当てが続いた。消防庁は同8時50分に災害対策室を設置して情報収集などにあたった。西日本高速道路によると、八本松トンネル下り線は1988年7月27日に開通。現場は緩い左カーブで、下り勾配だという。(毎日)


後方から迫るトラックが渋滞で止まっていた車をなぎ倒すように突っ込んできた

17日朝、山陽道下り線八本松トンネル内で発生した多重衝突事故。爆発音が響いて黒い煙が外に噴き出し、入り口付近には多くの消防車や救急車が列を連ねた。内部にいた人たちは車を捨てて出入り口に向かい、広島県警によると60~70台が中に残されていた。「息苦しくて、死ぬかと思った」。逃げのびた人たちは同じ言葉を口にした。

山陽道を軽乗用車で広島方面に向かっていた会社員の女性(39)によると、トンネル内に入って車は間もなく渋滞で止まった。「クラクションの音がして後ろを見ると、トラックが後続の車をなぎ倒すように突っ込んできた。気付いたら自分の車もひっくり返って、ガラスも割れていた」。車からはうようにして脱出し、上り線側につながっている避難通路を逃げる際、「ドーン」という爆発音を2回ほど聞いた。「怖くて必死で逃げた」と緊迫した様子を語った。

東広島市のとび職、蓮池拓也さん(23)はトンネル内の10台ぐらい先で事故が起きているのに気付き、車を止めて歩いて状況確認に行った。

その時だった。追突したとみられるトラック付近から炎が突然上がり、爆発音がした。しばらくして黒い煙が湧きだし、一気に頭上を駆け抜けた。トンネル内の電気は消え、何も見えなくなった。携帯電話のライトと周りの声を頼りに壁を伝い、トンネルの入り口方向に約500メートル引き返した。逃げる際も爆発音が2、3回響いた。トンネルを抜けると、顔を真っ黒にした人たちが座り込んでいた。

同県竹原市の病院事務職員、山本正春さん(68)は妻(69)を助手席に乗せ、5歳の孫の卒園式に出席するため広島市に向かっていた。時速110キロぐらいでトンネルに入り、しばらくすると前方に3、4台の車が道路をふさぐ形で停車しているのが見え、急ブレーキを踏んだ。前からは黒い煙。後ろにも車が詰まって動けない。車を捨てて逃げる決断をした。

「必死だった。苦しくてたまらなかった」。妻は途中で転倒し、左手に軽いけがをした。煙をたくさん吸い込んでおり、1日入院して様子を見ることにした。「妻のことも心配だし、楽しみにしていた卒園式に出られなかったのも残念だ」と肩を落とした。

トンネルの入り口付近には、東広島市消防局の救急車や消防車の他、広島県警のパトカーなど数十台が駆けつけた。トンネル前には救護用テントが設置され、担架に乗せられた男性は顔を帽子で覆い、ぐったりしていた。同消防局によると、事故で2人が死亡、71人が負傷して東広島市などの複数の病院に運ばれた。(毎日)


カーブや勾配多く、朝晩渋滞の「事故多発区間」

今回、事故が起きた山陽自動車道の八本松トンネルがある西条インターチェンジ(IC)~志和(IC)間は、3つのトンネルが連続している。現場は運送事業者やドライバーの間で「事故多発区間」として知られていた。

高速バスの運行会社「中国ジェイアールバス」(本社・広島市)の担当者は「付近はカーブや勾配のある場所が多く、特に朝晩に渋滞が多い。普段から利用しているドライバーなら注意しているはずだが」と話し、地元の男性トラック運転手(62)も「慣れないドライバーの車の速度が落ちたり、逆に高速になったりして危ないと思っていた。朝は広島市内に向かう乗用車と休憩を終えて九州に向かうトラックで混雑するので、被害が広がったのでは」と語った。(読売)


山陽道トンネル事故 「事故当時寝てました」と供述

2人が死亡したトンネル事故で、運転手が新たな供述をした。逮捕・送検されたトラック運転手の皆見容疑者は、取り調べに対し「事故当時自分は寝てました」と居眠り運転を認める供述を始めたという。警察は裏付けを進めるとともに、皆見容疑者が眠気を感じた際、なぜ近くのサービスエリアで休憩しなかったかなど事故に至った経緯を詳しく捜査している。

また、国土交通省は皆見容疑者が勤める埼玉県の運送会社に、特別監査を行った結果、皆見容疑者を含む14人が先月、基準を上回る時間の連続運転をしていたことが分かった。また、本来作られるべき運行指示書を作成していなかったり、皆見容疑者を含む複数の運転手に健康診断をしなかったりとずさんな管理体制も明らかになり国交省では会社を処分する方針。(TSS)


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