核軍縮セミナーで広島市の高校生が核爆弾の必要性を理解してしまった

核兵器を巡る世界の現状と核廃絶に向けた課題を学ぶ「青少年のための核軍縮参加型セミナー」が2月20日、広島市中区の原爆資料館で開かれ、県内の高校生ら約50人が参加したという。高校生を対象にした核軍縮参加型セミナーは昨年に続き2回目。主催した県は「広島や日本の立場だけでなく、広く考え方を学んでほしい」と、今回、核軍縮に関する国際会議を想定したロールプレーイングを初めて企画したという。

セミナーでは、まず3人の核の専門家が講演。核兵器の禁止に向けて、全面的な禁止条約、対人地雷やクラスター爆弾の禁止など、非保有国が中心となって核兵器の使用や保有を禁止する条約、地球温暖化問題のように枠組みを設定する条約、段階的な動きや複数の取り組みを同時に進める、などの考え方があると紹介した。

その後のロールプレーイングでは、生徒はくじ引きをして、核保有国の米国、中国、インド、核の傘にある日本、核兵器禁止の法的枠組み実現に積極的なオーストリア、ブラジル、インドネシアと核兵器を巡る世界の代表的な7カ国の立場に分かれて議論。国際会議を想定して自国の立場を主張したほか、場外での交渉を経て最終文書を採択した。

4月に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の外相会合に先立ち、7カ国の若者が参加する青少年外相会合に参加するという広島学院高1年の鈴木健斗さん(16)は、ロールプレーイングでは米国の立場で参加し、「これまでは核廃絶を目指す広島の立場でしか考えたことがなかったが、超大国の米国が自国の利益を守ろうと主張していることが初めて分かった。今後に向けて良い経験になった」と話していた。(毎日)

関連記事

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL